ゴールデンウィークなので、たぶんゲームニュースも少ないだろうなぁということで、レビュー記事をアップしてみることにしました。
全部、以前のブログのコピペですが！orz
※以下の文章は、2005年12月26日に公開されたものです。
PSP＠三茶 第2回 METAL GEAR AC!D 2 （2/2）
というわけで前の記事の続きです。
野尻君との
トークですが、改めて感じたのは「
METAL GEAR」というシリーズの偉大さです。「MGA」という着想自体が、ある意味、「
METAL GEAR」の再解釈なんだろうなぁと。
アクションゲームである「
METAL GEAR」を、
PSPというハードでいかにアクション性をなくして実現するか？ 強烈なキャ
ラクターであるスネークに、本編では語られないどんなストーリー、ミッションを与えるか？ 「
METAL GEAR」という題材を徹底的に活用しながら、どれだけ「
METALGEAR」から自由にゲーム性を広げていくことができるか？ これらの問いの1つ1つが、ほんとに挑戦の連続だったと思います。
でも、それ故に逆に、「
METAL GEAR」というシリーズの強度を十分に反映して、「MGA」も「MGA2」も極めて強い作品になっています。壁が固ければ固いほど、モノを投げつけたときに鋭く跳ね返ってくる。そんな感じでしょうか。
「
METAL GEAR」（だけじゃないですけどね）の様々なアイテムや武器、キャ
ラクターがカードになっているということも、当然、「
METAL GEAR」を前提にしてますよね。ソリダススネークと言われれば、ファンならどんな攻撃ができて、どの程度の強さのカードなのかということが予想できる。プレイするユーザーがそれを使うときに感じるように、おそらく開発スタッフのみなさんもカードの企画をまとめていく過程で、「
METAL GEAR」の再解釈を進めていったんだろうなぁと思うんですよ。
……と、こう書くとですね。まるで「ACID」シリーズはどうしても「
METAL GEAR」に勝てない、その呪縛から自由になれないというようなふうに思われるかもしれませんが、その程度のタイトルであったなら、
電撃PlayStationもここまでプッシュしませんよｗ
「ACID」シリーズは考え得る限り最高の方法とレベルで「
METALGEAR」から自由な「
METAL GEAR」になってます。「MGA2」の雑誌広告のイメージもそうだったのですが、ちょうど「
MGS3 SUBSISTENCE」（今回もLINKはありますよ）発売とも重なってますから、ぜひぜひ「
METAL GEAR」ファンの人にこそ、「MGA2」は遊んでもらいたい。
う～ん、全然
トークの感想になってませんね、すいません。
まぁ、あれです。改めて書くと僕がテレるわけですが、野尻君はクリエイターとして持っていなければならない基本的な要素である、「変えてやろう」「驚かせてやろう」「遊んでもらおう」という気持ちを、あたりまえのように強く持っているクリエイターさんです。会話の端々に「それじゃ普通ですよ、おもしろくない」という言葉がよく出てくるんですね。「それは誰でも思うわけじゃないですか（だからそんなことはしません）」とかね、そういうことをよく話します。期待と予定調和、想定内のことをいかに裏切り、ゲームとしておも
しろくまとめ、ボリュームもあわせてユーザーにたっぷり楽しんでもらうか。そんなことを常に考えてます。
その反面、実際の開発では無謀な仕様を切り捨てることも必要だとか、そういう計算もできる。クリエイターとしてあたりまえのことを、ここまであたりまえに考え、ゲームとして表現しているクリエイターさんも、実はそうそういないんじゃないかと思います。
僕は「ACID」シリーズのファンとしてぜひぜひ「3」を遊びたいと思ってるんですね、当然。なんですけど、野尻君の考え方からすると、実は「3」は作ってくれないんじゃないかなぁ、どうかなぁ……という不安があるんですよねぇ。それくらい純粋であたりまえなクリエイターさんです。
いや、やっぱり野尻君と「ACID」シリーズについて書くのは難しいｗ
