【撃たれ道 1/2】敵のゴローは許せない[倉西]

はい！　というわけではじまってしまいました！　FPSはこの『COD MW2』でほとんど初体験のくせに連載まで持ってしまった大バカもの、倉西がお送りする「撃たれ道」でございます。第1回では書きませんでしたが、この連載のタイトル。あらためてみるまでもなく、安直すぎるにもほどがある……なんか日本語おかしいですが、そんな感じ。狩られたり撃たれたり忙しい弱者だなとか思うわけですが、おつきあいいただければ幸いです。しかも！　考えてみればソフト発売からはもう3か月が経とうとしているのに、前回はキャンペーンモードの最初の訓練が終わったところまでしか進んでない……一体全体、何回書こうかというのかわかりませんが、ずっとです。当面の予定は「ずっと」ということでよろしいでしょうか？ < 編集長　答えがないのはよい答えなので、進めさせていただきます。

さて、無事（なのか？）訓練を終えた僕を、いきなり『COD MW2』特有の急展開が待っていました。車に乗れ、と。ほほぉ。どうやら事態は急を告げているようでした。まわりのみんながどんどこ乗り込んでいくので僕もそれについていくことにしました。ついさっきまで1on1のバスケに興じていた連中が兵士の顔に変わっていました。かっこいい。実はここも、僕的には『COD MW2』のポイントではないかと思っているのですが、イベントシーンの自由度は決して高くはありません。戦場での自由度はめちゃくちゃ高いのですが（撃たれ方とか刺され方とか、殺され方一般の自由度は無限大です）、イベントシーンでは、たいていの場合、上官げな人が言っていることを聞いて、その言葉がわからなくても仲間についていけばOKです。金沢弁で言えば「つんだってけばいいげん」です（標準語では「ついていけばいい」です。ただいま福井県におりますので、ちょっとこんな書き方をしてみました）。そして、ついていくだけで、まぁ、急展開に次ぐ急展開！　ジェットコースターばりの、怒濤のストーリーが楽しめます。初心者の方はぜひ、このポイントを覚えておいてください。迷わず仲間についていけ！　です。

そんなワケで迷わず車に乗り込みまして、予想通りといいますかお約束通り、いきなり激しい銃撃戦が行われている中東風の見知らぬ川原に連れていかれた僕は、対岸に向かって撃てと命じられました。えっ？　えぇー！　いきなり??　敵の姿も満足には見えないんですけど……とは思いましたが、ここは戦場です。そして僕は単なる兵隊です。とりあえず対岸に向けて撃っている味方のとなりにしゃがんでみました。一生懸命撃ってます、味方の人。えらいなぁ……とか思ってみたりしながらしばらく眺めていたのですが、邪険にはされなかったので正解だったのでしょう。とりあえず味方は向こう岸を撃っていますから、僕もびくびく顔を出して撃ってみました。マシンガンも、なんだかすごい弾（グレネードランチャー？）も、敵に当たったのか、あるいは効果的だったのか、さっぱりわかりませんでしたが、気分だけはだんだんもりあがってきまして殺されました。左手の橋の上に、いつのまにか敵が現れていたのです。もちろん気にしませんw　『COD MW2』は死にながら覚えていくゲームですから！　一回一回の死を恐れていては、なにも進みません。そんなアクションゲームなら！　20年くらい前にもさんざんプレイしてきましたよ。モンスターならぬ『ゾンビハンター』とか。

※この文章は電撃ゲームス 3月19日発売号に掲載されたものです。