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(前編から続く)
最初のク
エストは、あっさり失敗しました。
ティガレックスは足を引きずることもなく、僕もまったくいいところなく、彼女が2回、僕が1回力尽き、終わりました。なのに、僕は過信してしまったのです。彼女が2回死ななければ、たぶん大丈夫だ。「あのさ、悪いんだけど8番のあの、雪山草とかとるところあるでしょ? あそこの山に上がって笛でも吹いててくれない? ずっと、降りてこないで。わかるでしょ? 力尽きないでほしいんだよ。あ、それにね、あそこにいてもらうと、そこに向かって突っ込んでいった
ティガレックスの頭が山の斜面に突き刺さって、動けなくなったりするんだよね」。なんと偉そうな、なんと不遜な言葉でしょう。本当にごめんなさい。今は反省しています。2回目のク
エスト、彼女はその指示を守り、一度も力尽きることなく、確かに
ティガレックスを足を引きずるところまでは追いつめました。が、失敗。3番という狭い場所で、僕が無用のダメージを受け、連続して力尽き、終わりました。
「そろそろ疲れたよ」。
彼女が弱音を吐きました(弱音……なのか? もともと親切の押し売りだったような気が……)。な、な、なに言ってらっしゃいますか? 8番の山の上で笛吹いてるだけじゃないか!
「あのね、足場が狭いでしょ? 笛を吹いてると、間違って落ちそうになるの。落ちないように気をつかってるから、けっこう疲れるんだよ」。
完全に頭に血が上っていた僕は、その言葉を無視して3度目の挑戦のためにアイテムをそろえていました。
「私も、何か持って行うか?」。
うるせぇよ! と、思った瞬間、僕の頭に一閃の光が……「突然……、全く突然に……! 直感すっ……! 雷光に打たれたように……!」(
カイジ)。この閃きに間違いはない。そう確信するまでに時間はかかりませんでした。僕は彼女に説明しました。彼女は、たぶん自分もシビレ罠や爆弾を持って行って戦うという意味で言ってくれたのだと思うのですが、そうではありません。いくら彼女が、ある程度アクションゲームができるタイプだといっても、装備の貧弱さをフォローできるほどではありません。成功のためには、僕が戦うしかないのです。ただ、アイテムは違います。もし彼女が僕と同じアイテムを持ってク
エストに出かけ、そしてそれを僕が受け取って使えば、僕が生き残り、攻撃を続ける可能性は飛躍的に上がります。
「あのさ、ちょっとアイテム、見せてくれない?」。
僕は彼女にその戦略を説明しながら、彼女が持っているアイテムをチェックしました。できる。確かに一部、足りないものはありましたが、回復薬系はなんとかなるのではないか。ぞくぞくしました。しかし、さすがに強走薬グレートの素材となる狂走エキスはありませんでした。さらに、強走薬の素材……なんと、生焼け肉がないのです。万事休すか……。そう思った瞬間、彼女が言いました。「肉焼き器、持って行くよ。こんがり肉作るよりは、全然、簡単でしょ?」。それだ! それで薬はなんとかなるはずだ。
オレの限界はここ……これ止まり……と……! 他の誰でもない、オレが……オレ自身が……見限ってるんだっ……! 自分を……! その可能性を……! 区切っている……っ! 出来る事と出来ない事とに……! これほどのチャンスはないっ……! さあ……いけっ……! もう一度……漕ぎ出せっ……! 勝負の大海へっ……!(やっぱり
カイジ)。
(後編に続く)
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