【電撃ゲームス】6月18日発売号iPhone連載欄外

電撃ゲームス前号発売日が5月21日でして、今号の発売日が6月18日でございます。この間に、iPhone的には非常に大きなできごとが3つほどございました。まず1つめは、なんで？　というくらいに大騒ぎとなったiPadの発売が5月28日。次は、日本時間6月7日深夜に行われたWWDC（世界中のMac／iPhone系開発者が集まるイベントです）のキーノートスピーチ。そして、原稿執筆時点ではまだなのですが、6月15日から、新型iPhone「iPhone 4」の予約が開始されているハズです。でもって、さらに続けるならば、6月21日にはiPhone用の新しいOS、iOS4がリリースされ、6月24日には日本も含む世界の主要地域でiPhone 4が発売になります。これだけの動きが、約1か月の間に起こってしまうのですから、コンシューマゲームの世界とは本当に比較にならない、ものすごいスピード感です。1つ1つ見ていくのもあれなのですが、僕個人としては最も注目しているのがiOS4です。さまざまな新機能が追加されるわけですが、最も注目したいのはマルチタスキングでしょうか、やっぱり。これがどのような使われ方をするのかはまだわからないのですが、なにかのゲームを起動しながら別なアプリを起動させることができる。これによって遊びの幅がさらに広がるのではないか？　という期待があります。具体的なアイディアみたいなものは思いつきませんが、楽しそうじゃないですか。クリエイターのみなさんは大

変なのかもしれませんがw　職業的にうれしいのは、最大で2160個のアプリをインストールできるようになることと、フォルダ機能です。以前、ブログにも書いたことがありますが、どんどん増えていくゲームを、次から次へと試していくのが仕事みたいになっていますから、アプリはいくつインストールできても多すぎるということはありません。また、今までは、「これはまだ触ってないアプリ」とか「これはもうちょっと遊びたいアプリ」とか「このアプリは撮影してしまったらデリートしてもいいかなぁ」とかですね、なんとなく並び順、HOME画面で仕分けてきていました。それがフォルダで整理できるようになるわけです。これは絶大にありがたい機能です。作業が一気にやりやすくなります。ありがとうございますありがとうございます。次に注目なのは、iPadです。iPadが北米で発売された時には、用意されたアプリに占めるゲームの割合が非常に高いということを聞いて大期待していたのですが、ここはぶっちゃけ、iPhoneの人気アプリがタイトルに「HD」をつけて出てきました的なものが多くて、ちょっと閉口していました。それでも大きな画面でプレイできるというのは気分がよかったり、iPhone版ではタップしにくかったところに指が届くといった利点はあるわけですが、それでも……ですね、iPhoneでもプレイできるじゃん！　というものはちょっと……とか。そんな中、バンダイナムコゲームスさんの『太鼓の達人プラス』『のびのびBOY』には大拍手です。iPadの日本国内発売にあわせて、いずれもユニバーサルアプリとして登場しました（『のびのびBOY』はアップデート）。ユニバーサルアプリというのは、iPhoneとiPadの両方で起動できるアプリのことで、どちらで起動しても、デバイスに適したグラフィックを表示してくれるというものです。ユーザーとしては、1本買っておけば両方で使えますし、iPhoneアプリでもあるからか、お値段も控えめなものが多い。うれしいかぎりなのですが、『太鼓の達人プラス』はユニバーサルアプリであるというだけでなく、無料でもあります。プレイできる曲は1曲しか収録されていませんが、アプリ内課金で追加楽曲パックを購入することはできます。個人的にこの方策には大賛成。拍手喝采です。ただ無料というだけでなく、「このアプリは、こういうビジネスをするんだ！　ここがキモなんだ！」という姿勢が強くアピールされているところに好感が持てますね。アイテムやキャラクターの洋服だけでなく、ゲームモードまでアプリ内課金で売ることがあたりまえのiPhoneアプリですから、今後もどんどん、こういう積極的なユニバーサルアプリが出てきてくれることを期待します。安くしてくれ！　という話ではないですよ。ユーザーの利便性やアプリの立ち位置をはっきりさせるには、それがいいんじゃないかという話です。あ、もう文字数がない！　iPhone 4のことをちっとも書いていませんが、たぶん僕はfacetimeは使わないんじゃないかと思います。いわゆるテレビ電話系は苦手というかキライですというか、そもそも電話が好きじゃないですからね、昔っから。iPhone 4については、また次号で。

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