2009年12月3日、「パワポケ12」発売。 [弐]

20090921 パワポケ2.jpg※この文章は2006年5月に書かれたものです。ブログへの掲出も複数回目になります。写真と文章は関係ありますが、文中、説明はございません。 パワポケ」って実はRPGやねんと言いたいなぁと 思うんですが、そんな人は普通、迷わずRPG買いますよね? 12時半、新大阪駅。14時にはパワプロプロダクションに入り、「パワポケ」開発スタッフ十人との連続面談インタビューを行うというスケジュールになっていたが、まだ少し時間がある。「商店街とか住宅街とか河原とか、パワポケの舞台になっているようなところを歩いてみましょうか?」。担当編集者の発案に倉西は同意した。 「パワポケ」っておかしいよね。うろつきコマンドってあるでしょ? いろんなところに行ってイベントが起こるヤツ。あのうろつき先がね、社会人野球でも高校野球でもリトルリーグでも同じなんだよね。住宅街、商店街、河原、公園……。年齢とか職業、学年とか、境遇は全然違う登場人物たちが、いつも同じようなところをうろついてて、いろんな事件が起こる。おかしくない? なんで社会人が河原に行くんだよって話だよ。 梅田駅周辺は、「パワポケ」に出てくるような庶民的な商店街ではない。そのことに不満を唱えつつ、倉西は歩く。普段ならそのままタクシーでパワプロプロダクションに向かうのだが、この日は天候にも恵まれたので梅田からぶらぶら歩いていくことにした。 でもさ、よくOK出たよね、この企画。「パワポケ」スタッフ十人にインタビューって、なにそれ? って感じじゃない。普通は俺が藤岡さんにインタビューして「パワポケ」についてって長ったらしく書くんだろうけど、なんか違うじゃん。藤岡さんと俺で完結するんじゃなくて、俺自身が「パワポケ」に出会ったということを追体験してもらうようなかたちで、身体性をともなった情報というかな、ある種の情感を読者に提供したかった。かたちだよ、企画のかたち。今回はそれだけが大事。電撃PlayStationにはあまりない、今回はかたちからエモーショナルな企画なんだよね。 パワプロプロダクションで倉西を出迎えたのは「パワポケ」統括プロデューサーの藤岡だった。藤岡は軽く手を挙げて会釈し、インタビュー場所である会議室の席についた。担当編集者から企画趣旨が簡単に説明され、藤岡は「わかってるわかってる」というように二、三度、小さくうなずいた。 長いのんからいきますか? 短いのんからいきますか? えぇっと最初にきっついのをやっておくか、後にするかってことなんですけど。そうですねぇ、じゃあ、最初は西川君からにしましょうか。 倉西の顔がほころぶ。選ばれたのは「長いのん」だった。内線で呼ばれた西川が足取りも軽く、会議室に入ってきた。「パワポケ」のメインシナリオを担当する西川は、倉西にとってはある種のヒーローなのだ。どういう種類なのかはともかく。 今回のインタビューを行うにあたって、倉西は当日朝、三つの質問を「パワポケ」チームに送っていた。一つは「あなたにとってパワポケとは何ですか?」、二つめは「パワポケを一言で表現してみてください」、三つめは「パワポケの製品版をプレイして、思わず声を出して笑ってしまうことはありますか?」だ。事前にそれを知らされていた西川は、倉西の質問を待たずに語りはじめた。 僕にとっての「パワポケ」は、旅の途中で立ち寄ったら思わず長居してしまって、出かけようかと思ったらそれはそれでお互いに困るし……みたいな関係のものですね。Jリーグもはじまるし、これからはサッカーやでぇ言うてたところで「パワプロ2」のチームに入ったんです。えぇ、まじぃ? なんで野球やねん!? という気持ちはありましたが、ゲームとしておもしろくなりそうな予感はあったので、まぁいいかなぁと。そのうち「パワポケ」がはじまってそっちに移ったときも、好きなことやっていいんだと思ったことが強いですね。なにより企画が通る。好きなことができる。居心地のいいチームです。最終的に「パワポケ2」の裏サクセスになった戦争編というのがあるんですが、あのアイディアは藤岡さんが「パワプロ5」の企画会議に出していたものなんです。会議ではみんなで笑ってたんですが、笑いがおさまったら「はい、じゃあ、次!」って、当時の上司があっさり流した。「えぇ! みんな笑てたやん!!」みたいな。あぁいうことはないですね、「パワポケ」チームでは。おもろい企画は通ります。 「パワポケ」を一言で表現すると、無国籍料理の創作系ですね。食べてみないと自分の口にあうかどうかわからないのですが、間違いなくびっくりはする。そういうところはありますね。製品版をプレイして笑うことはあまりないです。他の人が作っていたイベントを改めてみて、笑いはしませんが、「あっ」と声を出して驚くことはありますね。それは「パワポケ」だけでなく、他のゲームをプレイしていてもあります。笑うというよりも、驚くという感じです。あとは自分が昔作ったイベントやネタを見てしまったときに、恥ずかしくて笑うことはあります。 「パワポケ」の笑いですか? お笑いを専門に勉強したわけじゃないんであれですけど、ボケとツッコミという流れにはなってますよね、メガネと主人公が。どうでしょう、どっちかというと関西系でしょうねぇ、当然ですけど。ただ、年々、ギャグを作るのは難しくなってますね。僕はゆとり教育のせいじゃないかと思うんですが、なんでもかんでも「あぁ、なんとかちゃんが言ってることも正解よね」とかなるわけじゃないですか。なんかアホの振りしておもろいこと言っても、「それも正解よねぇ」言われたら笑いになりませんから。価値観が多様化して、選択肢が増えて、笑いが生まれにくい環境になりつつあるような気がします。結局、今は天然ものが一番強い。天然ボケが最高ですから。逆に、ギャグは受難の時代なんでしょうねぇ。二年前にもお話ししたかもしれませんが、いつも刑務所の塀の上を歩いているような気分です。言葉の選び方には注意してます。 ※倉西のテキストは、Mac OSで書かれています。 twitter ユーザー名 kararemichi MH3(tri-) ハンターネーム:SEIICHI ID:DY2FGH

 

Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド

Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド

 
Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー

Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー

 
Nintendo Switch Proコントローラー

Nintendo Switch Proコントローラー

 
Minecraft: Pocket Edition

Minecraft: Pocket Edition

  • Mojang
  • ゲーム
  • ¥840
Minecraft: PlayStation Vita Edition - PS Vita

Minecraft: PlayStation Vita Edition - PS Vita

 
【PS4】Minecraft: PlayStation 4 Edition

【PS4】Minecraft: PlayStation 4 Edition

 
MINECRAFT: Wii U EDITION

MINECRAFT: Wii U EDITION

 
Xbox One S 500GB Minecraft 同梱版 (ZQ9-00068)

Xbox One S 500GB Minecraft 同梱版 (ZQ9-00068)