【MHP 2nd】さらば、轟竜。雪山に響け、咆哮のコンチェルト(その4) *
このチャレンジに、溜めずに貫通矢が撃てる、一回溜めても貫通矢の龍弓【山崩】を選んできたのは正解だったと思います。エリア6の段差に上がり、目の前で折り重なるように突進してくるティガレックスを貫通矢でびしびし射ぬくことができたのですから。この気持ちよさは、クセになります。あぁ、すばらしい、雪山ってすばらしい。
もちろん、この段差の上も絶対に安全な場所ではありません。絶妙な距離から岩飛ばしをかまされると当たります。しかも、さんざん射かけていますから、ティガレックスは怒りまくりです。怒ったティガレックスの強烈な岩飛ばしを喰らって、がっくりと力尽きました。それも、開幕から10分程度のタイミングで。それでも、あきらめませんでした。気を取り直してペイントボールをつけた1頭目を追い、そしてエリア6では2頭同時に立ち回りもしました。岩飛ばしもなんとかかんとか避けたりしましたし、ムダな(僕はそうそううまくは使えない)爆弾はあきらめて回復系アイテムを大量に持ち込んでいましたから、ばりばり回復もしました。力の護符はあきらめていましたが、守りの護符、守りの爪はしっかり持ち込んでいました。耐える。とにかく耐えぬき、弓を引き絞る手だけは休めませんでした。
残り1頭です。
エリア6から飛び立った1頭めを、エリア3で捕獲しました。イケる! 残り時間は25分を切っていましたが、それでも2頭めにも、それなりにダメージを与えていたはずです。こっちも1回は力尽きていましたが、ヤツだって無傷ではない。
いない……。
そうなんです、あまりにも長くエリア6で比較的安全に攻撃を続けすぎたせいで、僕は2頭めにペイントボールをつけることを、すっかり怠っていたのです。マップのどこにも、ピンクの楕円が見当たりません。突然、ここまでの苦渋に満ちた記憶がよみがえってきました。改めて、残り時間という壁に押しつぶされそうになりました。その恐怖が、まるでジャパニーズホラーの怨念系キャラのようにひたひたと近づいてきました。
今、俺は、エリア3にいる……。
「異常震域」では、ティガレックスはエリア1にも現れます。もちろんメインはエリア6、8だと思うのですが、それでもエリア1にも出ることは出ます。もしこのままエリア6、8を確かめに行って、もしいなかったら、もしヤツがエリア1にいたとしたら、大変なタイムロスになります。また、エリア8にいないことを確かめてエリア1に向かっている間に飛び立たれたら、捜索に要した時間が、最終的に取り返しのつかない結果を招きかねません。
もうすぐ40歳になるというのに、僕は半ベソをかきながらエリア1に走りました。
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※画像は、電撃オンラインの以下の記事に掲出されているものです(クリックすると大きく表示されます)。
ついに『MHP 2nd』の新モンスター判明!
その名は轟竜「ティガレックス」!
電撃オンライン(20070303)