【review】金獅子への回り道・苦戦。明らかな苦戦。（最終回）

※この記事は、PSPソフト「モンスターハンターポータブル2nd」について書かれたものです。 まったもう、この時の運の悪さと言ったらありませんでした。いや、その、運が悪いというか……。ハイガノススパイクがいくら強力な睡眠の片手剣だといっても、一発でキリンが眠るわけではありません。何発か攻撃を当てて、睡眠の効果が蓄積するとキリンは眠るわけです。ところが、厄介なのは眠ったモンスターにダメージを与えると起きてしまうということです。僕の片手剣は一本調子です。△△○と攻撃を繰り出したらごろごろごろっと逃げる。モンスターの様子を確認して、△△○で……と、この繰り返しです、基本。いや、そうするといいって西岡（電撃PlayStation「モンスターハンター」担当デスク）に言われたんで。こういうところだけは素直だったりします。でもって、素直なのはいいのですが、これがまた止められないんですよね、いいところで。キリンが眠ると音楽が止まります。それが眠ったという合図でもあるわけですが、そうそう簡単に△△○が止められるわけもありません。せっかく眠ったキリンに無駄に斬りつけて、起こしてしまうということが頻発しました。普段からやっちゃうことではあるのですが、この日は頻発しましたorz 「なにやってんすか、まじめにやってくださいよ」。いつものぶっきらぼうな、半ば怒ったような口調で先輩が言いました。まじめにやってるよ、まじめには、な。ついついやっちゃうんだよ！　と、言い返そうと思ったのですが、先輩は先輩で、思いっきりキリンからダメージを受けています。「？」。そんなに余裕があったわけではないのできちんと見てはいないのですが、先輩のヘヴィボウガンは男らしすぎて、本当に目まいがしそうになります。モンスターの真っ正面に立って武器をかまえ、そしてどーん！　です。そう書くといい感じもするのですが、なんというか、これって、キリンに対してやっていい戦い方なのか？　移動もリロードも、何もかも遅い。しかも、キリンはジグザグにこっちに向かって跳んでくることもあります。それにはまったく対応できていません。普段の頼りがいのある先輩と同一人物とは思えないふがいなさで、先輩が力尽きました。 「やっぱり正面からですよ、ヘヴィボウガンは。当てるか、死ぬかです」。 いや、その男らしさはわかるのですが、力尽きていては意味がありません。すでに二人とも1回ずつ力尽きています。しかし、2落ちしてからが僕たちの本領発揮です。リアルな僕たちに火事場力が発動するショータイムです……とか言いたいのですが、この時は自由奔放に跳ね回るキリンに翻弄され続け、あろうことか、3回力尽きることすらなく、つまり、それだけ十分に戦うこともできず、時間切れになってしまいました。こうなると、僕のおさまりがつきません。仕事に戻りたがる男塾先輩を引き留め、さらに「モンスターハンター」担当ライターの青毛に声をかけました。青毛はいいヤツです。文句を言わずにクエストに出てきてくれましたが、武器はハンマーです。頭を狙って気絶でもさせようというのでしょうか？　その意図は僕にはわかりませんでしたが、まぁ、3人いればなんとかなるはずです。わりと気楽な気持ちでクエストに出て、なんとかかんとか攻撃を加え、爆弾も駆使して、ようやくキリンを倒すことができました。長かった。簡単に書いてますが、キリンを倒すためだけに仕事中に約2時間です。「やった！　ありがとう!!」と、僕が丁寧に御礼を言っているのに、先輩は無言で背を向け、自分の机に向かいました。青毛はキリンの素材がうれしかったらしく、にやにやしています。自分のノートPCでなんだかよくわからないアニメを見ている時に似た笑顔です。僕はそっとしておくことにしました。ちなみに……。ちなみに、最近、キリンと戦う時は状態異常攻撃強化と回避性能+2が発動する王ビートSシリーズに、ボマーを発動させる爆師珠をつけて挑んでいます。村長クエストのキリンであれば、10分とかからずに倒すことができます。なかなかです。さらにちなみに、この防具、装飾品は、先輩たちと上位のキリンに挑んでいた時も素材はそろっていました。作ることはできたわけです。いや、まぁ、見落としってあるよねということです。それを作っていたらどうだったかはわからないのですが、なんとなく、すまん。（いつか次回に続く） ■現時点、まだタイトル未定 ありえないことに、倉西のヘボいプレイ日記が本になります。いわゆるブログ本という安直な企画です。そのへんのいろいろは、こちらで御確認ください。 ■なんとなくお知らせ