「ナタリーってこうなってたのか」を読みはじめた
Kindle版が出たので、大山卓也の「ナタリーってこうなってたのか」を読みはじめた。大変失礼で申し訳ないことに、大山は電撃PlayStation時代の部下なので、いまでも呼び捨てにしてしまう。いまの大山のポジションを考えれば失礼千万だと思うのだが、すいません、ちょっとしかたがない。
まだ読みはじめたばかりだから、どうとかこうとかはないのだが、読める文章でよかった。ちょっと安心した。大山が本を書いた?➡︎似合わん➡︎大丈夫か?➡︎あ、なんだ読めるじゃん➡︎ちょっと安心した。
かつて、大山卓也が1ページの新作記事で書いた傑作キャッチコピーがある。
斬新パズルの決定版!
斬新なパズル。つまり、世に2つとない、比較対象のないパズルゲームの決定版。大山がこれを書いてからも数年は、僕は副編や編集長として部下の記事をチェックする仕事をしていたけれども、このキャッチを超えるものに出会ったことはないので、「昔、こんなの書いてたやつがいたよ」という例として全員に使った。鎌倉で、AppBankの村井君、宮下君にも話したことがある。普通、これを聞くと笑うのだが、確か宮下君だったか、笑いながらも「大山さん、かっけー」という感想だった(どうやら会ったことくらいはあるようだった)。当時は、AppBankも「絶対いっとけ」の「神アプリ」だらけだった時代だ。
本人に言うことは滅多にないけれども、共通の知人や仕事関係者の誰かに説明するときには宮下君のことも「宮下泰明」と、僕はフルネームで表現することが多い。大山卓也のように。ナタリーとAppBank。全然違うものだろうが、僕個人の中では、わりとくくり的に遠くない。一時期は、誰のTwitterのタイムラインにも風車のようなナタリーのアイコンと、サルのイラストのAppBankがあった。それを見て同じようにすげーなと思ってもいた。
本の中では、お父様の最高のセリフとともに大山が就職している。まだ先は長そうだから、この週末、楽しませてもらおうと思う。