【GAME ON iPhone 2010 VOICES】ハドソン [倉西]
【1】iPhoneタイトルを開発、販売されてきて、今、感じていることを率直にお聞かせください。
市場がどんどん変わって行く事が、楽しくもあり大変でもあります。無料・あるいはとても安価な個人制作のアプリが多くある事でビジネスがやりにくいという側面もありますが、逆に言えばその土壌がないとここまでのプラットフォームにならなかったのも事実でしょう。まだまだ可能性を秘めている、と感じています。
【2】御社iPhoneタイトルについて、最も印象に残っているものを1本と、その理由をお聞かせください。
AppStoreの公開と同時にリリースした『ボンバーマン TOUCH -The Legend of Mystic Bomb-』ですね。初めてのプラットフォームで手探りの中、いろんな方々の協力を得て、同時公開にこぎつけられた事は今でも忘れられません。厳しい状況ではありましたが、とても楽しかったですね。
【3】現状のiPhoneアプリ市場について、どのようにお考えになっていますか?
一言で言えば、セオリーがどんどん変わるので何かと難しいのは事実です。まだまだ現状の市場が完成形だとは思っておらず、今後どのように変わっていくかはとても興味があります。iPhone自体の新機能追加や新機種によっても主軸となるサービスが変わっていく可能性がありますし、他のスマートフォン市場の盛り上がりなどによっても新しいうねりが生まれて行くでしょう。
【4】iPhoneアプリの未来像を、どうイメージされていますか?
アプリそのものは今後も進化するでしょうし、支持されるでしょう。ただ、今はアプリがiPhone市場を牽引していますが、これもAppleの方針次第では違った方向に進む可能性があります。例えばデフォルトのiPhoneの機能でとても面白いものが実装されているので、我々メーカーとしては、気が抜けない状態です。
【5】iPhoneアプリ市場の将来性について、どのようにお考えになっていますか?
前の質問への回答とほぼ同じです。ただ、今のアプリ市場の延長線上にも面白いサービスやコンテンツ、ゲームの余地がまだまだあると思っており、それらを通して収益を上げる事も十分可能だと感じています。
【6】2010年内にリリースされる予定のタイトル数をお聞かせください。
10タイトル前後ほどを予定していますが、もっと増える可能性もございます。
【7】最後に、弊誌読者に御社iPhoneタイトルをアピールしてください。
最新タイトルである『ネットジャン狂』は、iPhone初のネットワーク対戦麻雀です! ネットに接続しない、いわゆるCOM戦は完全無料!! しかもネット対戦も1日1ゲームは同じく無料!! ガンガン遊んで強くなってください。
ハドソン
最近のハドソンさんといえば、やはり「ネットジャン狂」のリリースが待たれます。これ、おもしろい試みだと思うのですが、難しいこともあるんでしょうね。がんばってください! で。個人的にハドソンさんのタイトルといえば、「エレメンタルモンスターTD」! カードゲームの要素を付加したタワー・ディフェンスなのですが、とにかくよくできてます。見た目よりは全然難しくはないので、ぜひ! タワー・ディフェンス未経験者の方も遊んでみてください。