クジラは誰のものか
クジラは誰のものか
秋道智彌・著/ちくま新書
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最近、時間を見つけて一生懸命読んでいる本。もともと捕鯨問題には興味はあったのですが、とあることがきっかけで、あらためて勉強してみようという気になりました。冒頭、秋道さんはこう書かれています。
クジラは誰のものか。この問いは、二一世紀前葉の今日、さまざまな利害関係者のみならず、一般の市民にも突きつけられる時代となった。
こういう書き出しは、学者先生の本によくありがちで、僕は大好きですw 申し訳ないのですが、突きつけられてはいないような気がします、クジラそのものの問題は。
ただ、たとえば今日の反捕鯨運動が根拠とする国際連合人間環境会議(1972年)の議決が、アメリカ軍によるベトナム戦争での枯れ葉剤散布をごまかすためのものだったことは、本書の中でも言及されています。海すらない、クジラなんか見たこともない国の票まで集めて、枯れ葉剤は隠蔽されようとしてしたわけですが、そのエゴイスティックな行動の結果、世界でも類を見ない多様性と独自の発展を誇った日本の捕鯨技術が失われようとしています。
クジラは誰のものか。この問いは、一般市民に突きつけられているものではありませんが、国籍を問わず、ネット市民(というものがもしいるならば)には突きつけられているでしょう。これからの戦争は、すべからく文化闘争なのですから。その戦法の一端が、明確に本書に記されていると思います。
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