MHP 2nd G GW TOURのラストは、5月6日に行われました
モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート～狩猟音楽祭～でした（＠
東京芸術劇場）。このGWの企画としては最後だったのですが、先に書かせていただきます。
まず、この企画を最初にお聞きした時、ちょっと感動しました。過去、いくつかのゲームタイトルがオーケストラコンサートを開いてきましたが、「MH」もそういうタイトルの仲間入りをしたんだなぁという感慨が第一にありました。「MH」の歴史は、5年です。長いようにも思いますが、きっと一生懸命プレイしてきたみなさんにとっては、短い時間だったのではないかと思います。僕も「
MHP 2nd」からの2年間、とても短かったように感じています。また、かつての
ファミコン大流行時代や
PlayStation大爆発時代と違い、今、新たなミリオンタイトルが生まれにくくなっているという現状もあります。そんな中、「MH」が5年でここまできたということにも、ゲーム業界に身を置く人間として感動もしますし、開発スタッフ、ユーザーのみなさんに感謝したくもなります。本当にありがとうございます。えぇっと、僕も「MH」ファンの一人として、ちょびつとだけ、胸を張らせてください。
さて、これは「MH」に限らずなのですが、オーケストラというものを聴くといつも、このシステムを作った西洋人はすごいなと感じさせられます。ものすごいシ
ステマティックで精巧なものですよね。ヘンな言い方ですが、機械がやってるわけじゃないのに、よくここまで統率がとれて音を鳴らせるものだと、毎回、感動します。今回もまずはそのことに驚きました。当然のように「狩猟音楽集」は2枚とも持っているのですが、アレンジはまったく異なりました。この日の演奏は録音されていたようなので、いつかなんらかのかたちで発売されるといいですねぇ。
オーケストラで聴いてみて、音楽そのものについて改めて気がついたのは、「MH」の音楽はわりと唐突に音が鳴り、そうして緩急がはっきりしているということでした。指揮者の方の動きも、ぱっきりしてました。モンスターを狩るというゲーム性からすれば当然のような気もしますが、だからこそ、もりあがるんですね。演奏された中では、個人的には
ティガレックス（「牙を剥く轟竜」）と
クシャルダオラ（「嵐に舞う黒い影」）、この2曲でそれを強く感じました。編曲の妙技だと思います。
一方、村の音楽では4つの民族楽器が使用され、独特のエキゾチックな感覚が楽しめました。エキゾチックという言葉は、なんとなく「東洋」をさして使われることが多いような気がしますが、もともとの意味は「異国情緒」ということです。ここではないどこかを遠くイメージさせるような、という意味です。西洋人にとって中東や東洋が遠かったので、そういう意味あいが強まりましたが、そうではなく、ここではないどこかの世界をしっかりと感じさせるという意味で、オーケストラ+民族楽器という編成は大成功でした。それもこれも、開発スタッフの世界感、コンセプトがはっきりしているからですけどね。世界観監修を担当されている藤岡さんの個性を、強く感じる場面でした。
さて。もしかするとネット上では話題になっているのかもしれませんが、この日、「
MH3」の最新映像が公開されました。内容については触れませんよw ただ、ただ、魅入ってしまいましたね。自分がプレイしたくてしたくてしょうがないゲームだということもありますが、そんな個人的な欲求を超えたスケール感を感じさせ、生きとし生けるものたちが日々を営む世界に踏み込んでいくという感覚を予感させる映像でしたし、演奏された「生命ある者へ」にもまた、同様の感覚を覚えました。「
MH3」というゲームの中には、確実に新たな「MH」の世界が広がっているのだと思います。
なにはともあれ、こんな貴重な機会を企画し、実行してくださった「MH」開発スタッフをはじめとするみなさん、ありがとうございました。あ、そうそう。写真は開演前、ロビーでお会いした小嶋プランナーです。いろいろお話させていただきましたが、会場に来ていたファンの方がめざとく小嶋さんを見つけて、
PSPを片手に「ギルカ、もらえませんか」とw さすがに小嶋さん、
PSPは持ってなくて、申し訳なさそうに断られてましたが、気持ちはわかるよ、少年www
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MHP 2nd G GW TOURのラストは、5月6日に行われましたモンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート～狩猟音楽祭～でした（＠東京芸術劇場）。このGWの企画としては最後だったのですが、先に書かせていただきます。
まず、この企画を最初にお聞きした時、ちょっと感動しました。過去、いくつかのゲームタイトルがオーケストラコンサートを開いてきましたが、「MH」もそういうタイトルの仲間入りをしたんだなぁという感慨が第一にありました。「MH」の歴史は、5年です。長いようにも思いますが、きっと一生懸命プレイしてきたみなさんにとっては、短い時間だったのではないかと思います。僕も「MHP 2nd」からの2年間、とても短かったように感じています。また、かつてのファミコン大流行時代やPlayStation大爆発時代と違い、今、新たなミリオンタイトルが生まれにくくなっているという現状もあります。そんな中、「MH」が5年でここまできたということにも、ゲーム業界に身を置く人間として感動もしますし、開発スタッフ、ユーザーのみなさんに感謝したくもなります。本当にありがとうございます。えぇっと、僕も「MH」ファンの一人として、ちょびつとだけ、胸を張らせてください。
さて、これは「MH」に限らずなのですが、オーケストラというものを聴くといつも、このシステムを作った西洋人はすごいなと感じさせられます。ものすごいシステマティックで精巧なものですよね。ヘンな言い方ですが、機械がやってるわけじゃないのに、よくここまで統率がとれて音を鳴らせるものだと、毎回、感動します。今回もまずはそのことに驚きました。当然のように「狩猟音楽集」は2枚とも持っているのですが、アレンジはまったく異なりました。この日の演奏は録音されていたようなので、いつかなんらかのかたちで発売されるといいですねぇ。
オーケストラで聴いてみて、音楽そのものについて改めて気がついたのは、「MH」の音楽はわりと唐突に音が鳴り、そうして緩急がはっきりしているということでした。指揮者の方の動きも、ぱっきりしてました。モンスターを狩るというゲーム性からすれば当然のような気もしますが、だからこそ、もりあがるんですね。演奏された中では、個人的にはティガレックス（「牙を剥く轟竜」）とクシャルダオラ（「嵐に舞う黒い影」）、この2曲でそれを強く感じました。編曲の妙技だと思います。
一方、村の音楽では4つの民族楽器が使用され、独特のエキゾチックな感覚が楽しめました。エキゾチックという言葉は、なんとなく「東洋」をさして使われることが多いような気がしますが、もともとの意味は「異国情緒」ということです。ここではないどこかを遠くイメージさせるような、という意味です。西洋人にとって中東や東洋が遠かったので、そういう意味あいが強まりましたが、そうではなく、ここではないどこかの世界をしっかりと感じさせるという意味で、オーケストラ+民族楽器という編成は大成功でした。それもこれも、開発スタッフの世界感、コンセプトがはっきりしているからですけどね。世界観監修を担当されている藤岡さんの個性を、強く感じる場面でした。
さて。もしかするとネット上では話題になっているのかもしれませんが、この日、「MH3」の最新映像が公開されました。内容については触れませんよw ただ、ただ、魅入ってしまいましたね。自分がプレイしたくてしたくてしょうがないゲームだということもありますが、そんな個人的な欲求を超えたスケール感を感じさせ、生きとし生けるものたちが日々を営む世界に踏み込んでいくという感覚を予感させる映像でしたし、演奏された「生命ある者へ」にもまた、同様の感覚を覚えました。「MH3」というゲームの中には、確実に新たな「MH」の世界が広がっているのだと思います。
なにはともあれ、こんな貴重な機会を企画し、実行してくださった「MH」開発スタッフをはじめとするみなさん、ありがとうございました。あ、そうそう。写真は開演前、ロビーでお会いした小嶋プランナーです。いろいろお話させていただきましたが、会場に来ていたファンの方がめざとく小嶋さんを見つけて、PSPを片手に「ギルカ、もらえませんか」とw さすがに小嶋さん、PSPは持ってなくて、申し訳なさそうに断られてましたが、気持ちはわかるよ、少年www
