ダイックラニシ【SIde-K】LAST LIVE INTERVIEW(1/3)
ダイックラニシの演奏に、なにか見るべきものがあったかと言えば、正直、それは疑問だ。そもそもデビューライヴは約8分遅れて開始され、しかも彼らは明らかに準備不足だった。当初予定されていたフルフル通常種狩猟ではなく、まずはダイック=Rollyのハンターランクを上げようというクエストからはじまったことからも、それは明らかだった。しかも、あろうことか、Rollyは防具を一切装備せずにステージに現れ、クラニシ=SEIICHIは……それが結局、なにを意味していたのかまったくもってわからないのだが、毒けむり玉を投げまくったことばかりが印象に残り、演奏そのものを論じられるようなコンディションではなかった。前回、クラニシにインタビューした時だ、彼は私に向かってこう言った。「自分たちがどこでなにをやるのかということが問題なんだが、それは自分たちだけがわかっていればいいことだ」と。それはそれで正しいだろう。私もそれは認めようと思う。何人ものアーティストたちが、同じセリフを口にしている。ただ、どうしても彼らが何者だったのか、それがわからないのだ。この数十年に及ぶ(それが「及ぶ」と評されるものなのかも、私には疑問なのだが)ロックの歴史の中で、彼らが果たした役割が、私にはわからないのだ。突然の解散ライヴを目前にしたクラニシに、もう一度、話を聞こう。前回、クラニシはこうも言っている。「結局ってなんだよ! 世の中、そればっかりじゃないか! 俺は「結局のところ」って言うヤツと、「要は」って言うヤツが大嫌いなんだ」。ただ、それでもダイックラニシには結局、終わりがやってきたのだ……。おそらくクラニシが強い影響を受けたであろうP.I.L.の「Live in Paris」をiPodに収め、インタビュー場所へと向かった。そこには、まるで解散ライヴを前にしたとは思えないほど、陽気に振る舞うクラニシが待っていた。(インタビュアー:倉西誠一)
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