まぁ、世の中、そんなにうまくはいきません。溜め状態での移動にコンプレックスのある僕は、あまりに遠すぎるところから溜め攻撃を出してしまい、結局は虚しく地面を叩くだけということを何度も繰り返しました。また、やっぱり溜めることに気を取られて距離感を失い、あろうことか、回転回避で避けられるその場尻尾攻撃まで喰らってしまう有様でした。しかし、それでも僕はあきらめずに迅竜に食らいついていきました。ヤツの咆哮を回転回避でかわして腹の下に潜り込んで後ろ脚を叩いたり、
双剣の乱舞と同じタイミングで溜め攻撃を喰らわしたり、何度かは、自分でも
会心の一撃を喰らわせることができました。回復系アイテムは順調に消化していきましたが、どうせ失敗するだろう……その諦念が、迷いを払拭していたようでした。
エリア4で、ナルガクルガが脚を引きずりました。
その時、僕はヤツの後方で溜めに入っていました。今思えば、そのまま飛ばれても、何の問題もありませんでした。すでに罠は使い切っていましたし、そもそも捕獲用麻酔玉を忘れていたわけですから。ただ、これはなんの習性なのでしょうか、脚を引きずるヤツに、僕は「待て！」と、思わず声に出して訴えていました。前へ！ ただひたすらに前へ！ 前へ！ 焦る気持ちが、一瞬早くRボタンを離させました。叩きつけではなく、それはそれは見事な回転攻撃を繰り出しました。さすがはナルガクルガのハンマー、夜行槌【常闇】です。
会心の赤いエフェクトが、ナルガクルガの後ろ脚から尻尾のあたりに飛び散っていました。季節外れの、
冬の花火のように……。
目的を達成しました。
ばったりと倒れ込んだナルガクルガは見えていましたが、僕はその瞬間、「改めてみると、
会心の赤いエフェクトってキレイだなぁ」と、そんなことを考えていました。たぶん、もう一度やってみろと言われてもできないでしょうけど、僕はハンマーによる迅竜狩猟、それも討伐に成功しました。
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※画像は、電撃オンラインの以下の記事に掲出されているものです。
『MHP 2nd G』の新クエストはナルガクルガの連続討伐！
電撃オンライン（20080619）
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