【34時間連続更新】全米が泣いた! そして、大阪は笑った! 「パワプロクンポケット」 第9回
「パワプロクンポケット10」12月6日発売!
(C)2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 阪神甲子園球場公認
※ジャケット画像はTSUTAYA onlineに掲出されているものです。
※この文章は電撃パワプロという増刊号のために書かれ、後にブログにアップされたものの再掲出になります。
藤岡が言った通り、西川はよくしゃべった。一人当たり予定時間は15分程度……というのもバカらしいほど超過して、西川は会議室を出た。藤岡が、特有の確信犯的な笑顔を浮かべている。西川の次に会議室に入ってきたのは大木だった。「?」。一同が、大木の手元に注目した。彼はコットンティッシュの小さな箱を手にしていた。「いや、緊張したら、汗、ふこうと思って」。つかみはOKだ。藤岡のコーディネイトが冴える。
「パワポケ」には「5」から参加してます、はい。えっ? いや、楽しい仕事です。僕、アクションやシューティングが作りたくて「パワポケ」にきたんですよ。すいません、野球ゲームなんで、それもなんかちょっとおかしいんですけど。主にミニゲームを担当してまして、キャラクターを作る人と一緒に作っていくんですが、ある時期から射的ゲームをやりたいという気持ちが強くあって、何度か企画はボツになったりしたんですが、初詣イベントでようやく採用できました。ほるひすですか? はっきり言って画面に現れて視認した段階で発射してたら当てられないかもしれません。
「パワポケ」を一言で表現すると、大人のちょっと苦い飲み物です。最初は苦さしか残らないですけど、慣れてくると、ものすごくおいしいものです。「パワポケはハタチになってから」という感じなんですけど、飲んでもらえれば子どもでも楽しめますよ。
藤岡が笑いながらアシストを出す。「大木君、元は舞台役者やったんですよ。なんでこんな緊張すんねん」。つかみだけではない。しっかりネタまで仕込まれていた。大木はますます恥ずかしそうにちらりと唇をなめて話す。
舞台は緊張せぇへんのです、はい。舞台から見ると照明が当たっていて客席は真っ暗じゃないですか。誰がいるのか、それともいないのかもわかりません。そういう中で話すことはできるんです。
※この文章は2006年5月に書かれたものです。
※「パワプロクンポケット」シリーズの公式サイトはこちらです。