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(前回から続く)
「あのさ、
PSP、貸してくんない?」。
今振り返れば、自分でも何故、そんなことを提案したのかわかりません。ただひたすらに、雌火竜の紅玉がほしかったのです。ただひたすらに、僕は物欲に取り憑かれていたのです。まるでフォースの暗黒面に魅せられたかのように。
Aさんから
PSPを借りた僕は、一人で金火竜戦に出かけました。正確には、一人ではありません。Aさんのキャ
ラクターも一緒にク
エストには出ていました。僕はまず自分のキャ
ラクターを塔のエリア9まで移動させてから、Aさんの
PSPを操作して、キャ
ラクターをエリア9まで連れてきました。もはや、何をしているのかも、僕はよくわかっていませんでした。とにかく、とにかく雌火竜の紅玉がほしかった、それだけでした。エリア9にAさんのキャ
ラクターを置いたまま、僕は一人で金火竜に挑みかかりました。物欲に取り憑かれた僕の鬼神斬破刀は、おそらくこの時、普段以上の威力を発揮したに違いありません。ごろごろっと避けるタイミングも、冴え渡っていました。なんというか、すべてがおそろしいほどにうまく決まったのです。
目的を達成しました。
両方の翼、頭部の部位破壊もしっかり終えて、さらに捕獲までして、ク
エストは終了しました。切り落とした尻尾を剥ぎ取りましたが、雌火竜の紅玉は出ませんでした。僕はあわててAさんの
PSPに手をかけました。20分強、放置されたキャ
ラクターはすっかりスタミナを失い、腹を減らして走ることもできませんでしたが、なんとかかんとか尻尾にはたどり着き、雌火竜の紅玉が出ませんでしたが、無事に剥ぎ取りました。僕の成功報酬に、雌火竜の紅玉が3個、ありました。一度に2個を見せられて、くやしさのあまりはじめた異様なソロプレイで、雌火竜の紅玉は一度に3個、出ました。この時の気持ちも、なんと表現していいのかわかりません。うれしさはあまり感じませんでした。驚き……の方が強い気持ちでした。Aさんの成功報酬に、雌火竜の紅玉はありませんでした。
その後、物欲に取り憑かれたままの僕は同じように何度もAさんのキャ
ラクターをエリア9まで連れて行き、一人で戦い、ク
エストを成功させました。途中、捕獲ではなく討伐してしまった時は、あわてて二人分、剥ぎ取ったりもしました。もはや本当に、何をしているのかわからなくなってきて、一瞬、寝落ちして気がつくと雌火竜が突進してきたりもしていましたが、早朝というか、早くもない朝の8時半、僕の分だけ、ゴールドルナシリーズの素材がすべてそろいました。この間、Aさんの
PSPでは1個だけ、雌火竜の紅玉が出たりもしました。
人間、物欲に取り憑かれることの恐ろしさを噛みしめながら加工屋に行き、ガンナー用のゴールドルナシリーズを作りました。ある意味、僕のガンナーライフはここからはじまったのだと、今、思います。
ティガレックスを倒せたことが単なる通過点だったように、まさにこの時、僕のガンナーライフがはじまったのだと、今、思っていますというか、もう大変なんですよ、銀火竜戦が……。
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