ノーテレビ・ノーゲームデー?

asahi.com「「TVは消しなさい、ゲームも」さいたま市、毎月23日」というニュースがアップされていました。

テレビを見ない、そしてゲームをしないことで生活習慣に規律を持たせ、家族団らんの時間を確保するのが狙いだそうです。すでに同市の柏崎小学校では2月から先行導入を行っていて、テレビやゲームを1日2時間までに我慢できたら「犬さん」、1日中我慢できたら「猫さん」、1週間我慢できたら「パンダさん」と分類し、児童に感想を書かせ、「ほけんだより」にまとめているそうです。同記事は、「ほめられることで子どものやる気もあがり、「猫さんコース」が徐々に増えたという」という一文でまとめられています。

まず、ゲーム産業に関わる人間として、人の茶碗に手ぇかけないでくださいということは思いますね、自然に。あと、犬さん、猫さんときてパンダさんというのもすごいなとか思いますが、それは別問題です。驚くのは、あまりにステレオタイプな目的設定です。テレビを見なければ、ゲームをプレイしなければ、部分的にでも生活習慣がきちんとして、家族団らんの時間が増えるのでしょうか? 印象論でしかないアンケート結果はあるようですが、その逆に、この時間を作ること、これを制度化することによって子どもたちから奪われる成長の機会、子どもたちが得る(得る可能性のある)情報についての保証、考慮は、一切行われていないような気がします。ちなみに、僕はテレビはほとんど見ませんから、テレビだけなら余裕で猫さんを狙えますが、ゲームは無理。ミジンコさんやシーモンキーさんにもなれません。そしてそれを、「ほけんだより」で暴露されてしまったりするのでしょうか? 恥ずかしい……。

僕のことはどうでもいいですし、さいたま市の試みを真っ正面から批判するものでもありません。ただ、常にこういう試みは、メディアを悪にして、そしてこれを実行、制度化することで逆に子どもたちから奪ってしまうもの、機会、子どもたちに与えてしまうかもしれないリスクについては、何の議論もありません。確かに粗悪なメディアは世の中に数多くあります。それでも、それが現代であり、子どもたちはなんらかの方法でそれらから守られながら、しかし、それと戦う、それらが提供してくる膨大な情報に対して常に、瞬時に、取捨選択を強いられるという過酷な情報環境でサヴァイヴするための知恵を身につけていかなければならないのも事実でしょう。

僕は子どもたちの未来を信じていますから、さいたま市民ではありませんが、ノーテレビ・ノーゲームデーを作るなら、一方で、夏休みの1日でも「no game,no life day」を作っていただきたいと思います。

 

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