ゲームに……関係あるようなないような話です。
国立新美術館に行ってきました（公式サイトは
こちらです）。先週オープンした新しい美術館なのですが、今、「
文化庁メディア芸術祭10周年企画展 日本の表現力 アート／エンタ／アニメ／マンガ」というのをやってまして（2月4日まで）、それを見に行ったんですね。
文化庁メディア芸術祭というのは……まぁ、いいとして、実は
僕も投票する委員？ メンバー？ なので、そういう興味もあったり。
おもしろかったです。一言でまとめるのもなんなのですが、いろんなTV-CMやアニメ、ゲーム、コミック、もちろんアート作品が年代別に展示されていて、日本の
メディアアート発展の歴史が一目でわかるという感じはありました。「けっ！」とか思われるかもしれませんが、僕は元々、20年前は
メディアアートの世界にいたといっていいのかな、いました。なので、今回の展示でも
ハイレッドセンター、
ナム・ジュン・パイクなんて名前が出てきて、懐かしいというか、うれしくなりましたね。あと、僕がたぶん2番目に好きなバンド？ ユニットである
RADICAL TVと
坂本龍一が、つくば科学博で展開した「TV WAR」というパフォーマンスのビデオや、
立花ハジメさんの「アルプス一号_太陽さんライヴ」のビデオも展示されていて、いや、懐かしい懐かしい。
今から20年前。セゾン・グループの資金がアートに放出されて、まるで血液のように道という道、路地という路地を流れまくっていた渋谷で青春時代を送ってますから。こういう無責任一代編集長になっちゃうんだろうなorz あのころはよかったなぁ、どこのお店にも
代理店のおにいちゃんやおじちゃんたちがいて、「お、●●さんとこの若い子だね、まぁ、食べなよ、飲みなよ」で、毎日ただメシただザケ……あれ？ 今とあんまり変わんないかもw 変わったのは年齢だけか。そろそろ落ち着き……たくもないな。
この展示会については、
ascii24.comに関連記事がありますので、そちらを御覧ください（
ガンダムが、マリオが、ナウシカが、六本木・国立新美術館に堂々出現!!）。この記事でも紹介されている「FragMental Storm 07」という作品は、備え付けられた2つのキーボードを使って文字を入力すると、いろんな検索サイトを使ってそれを検索し、ヒットしたページで使われている画像を使って映像を作り出すというものでした。おもしろいから「
倉西誠一」と入力したら、かなりヒットしましたね、ブログやってるから。どんな映像になるかなぁと思って待ってたら、隣のキーボードから「植草教授」と入力されて、おい！ そりゃないぜ!! とか思う間もなく、
「植草教授」という文字のバックに電撃PlayStationのロゴがズラーッと並んで……アートは厳しい。
長くなってますが、最後に。今回の展示はよかったと思います。思いますが、ゲームについては一言。
なぜ、ここに「ADVENT CHIDREN」が選出されていないのだろうかという疑問がありました。「FF VII」はあったんですが、「AC」はなかった。「AC」こそ、ここに選ばれるべき作品だと思うのですが（関連記事：
言葉の敗北）。ゲームと
メディアアートは、相性がいい。相性がよすぎるが故に、問題や誤解もあると思うんです。その解消は、一朝一夕ではうまくいかないと思いますが、今後もこういう試みを通して、それが明らかになっていくことを希望します。
■写真について
(1)乃木坂駅と直結している通路。通路がすでにこうですw アートですな。
(2)(3)入り口と館内。わかりにくいかと思いますが、2Fと3Fに円形のカフェが出っぱっているという構造になっています。ちょっとこわいかも、実際に座ると。
(4)はい、この展示を見に来ましたよ、と。さすがに展示物は撮影禁止だったので（プレスとして入ってませんし）、
ascii24.comの記事をどうぞ。
(5)屋外に展示されていた「
LAND WALKER」です。これも、おもしろかった。目の前で二足歩行戦闘車両が動いてるんですよ？ がーがーいいながら、ゴムボールを射出したりしながら。ちょっとだけスネークの気持ちがわかったかも。
PSPで撮影したら、「あ、ちょっとショットだ！」とか言われたのも楽しかったです。CM、そのまんまだもんなw
(6)喫煙所です。僕はエントランス付近のここしか見つけられませんでした。MORE SMOKING！
