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【鎌倉NIPPON 12 INTERVIEW】カタログ |
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※写真はイメージです。記事の内容とは直接関係はありません。
ーー2月のアップルストア銀座では、iPhoneユーザーについて、「目が肥えていて、情報収集の方法が効率的で、コンテンツの消費速度がおそろしく速い」と定義されていました。そこは変わっていませんか?
@entrypostman:そこは変わっていない気がしますね。
@appbank:そんなことないよ、変わってるよ、最近はアプリを買わないってユーザーが増えてるんだよ。
@entrypostman:うん、それはそうかも。時折、アップルから発表されたりする
iPhoneの普及台数や市場規模の推移から考えると、私たち、
AppBankはもっと大きなサイトになっていてもおかしくないですね、月間1億PVくらいあるような。市場の成長に、私たちの成長は追いついていません。それでも
アフィリエイト収入は伸びていますから、ユーザー間で格差があるのかもしれません。
@appbank:iPhoneは持ってるけど、AppStoreを起動したことがないってユーザーが多いんだよ。これだけ大量に、アップルも
ソフトバンクも力を入れて「
iPhoneにはね」ってアプリのCMを打ってるのに。AppleIDというものも、そもそも知らないでしょうね。
@entrypostman:ということは、
iPhoneを
MacにもPCにもつないだことがないってユーザーですね。そういうユーザーのために、
AppBankで
iPhoneの超初心者向け解説アプリを作りたいですね。それがアプリだという時点で使ってもらえないのかもしれませんが(苦笑) それでも、少しでもアプリを買ってくれるユーザーが増えて、市場が大きくなればと思います。
ーーそういうユーザーが相手だと、ますますアプリをどうやって売っていったらいいのかわからなくなりますね。
@appbank:もしかすると、
iPadユーザーは違うかもしれませんけどね。
ーーまた、2月には「アプリを売るための明確なマーケティング手法もない」というお話でした。それも変わってはいませんか?
@entrypostman:正しく定義すれば、日本では、お金を出して実施してなにがしかの成果が得られる
マーケティング手法はない、ということです。ペイしないと思います。絶対。
@appbank:マーケティング手法ということで挙げられるとすれば、
ツイッターくらいしかないです。たとえば
スタジオルーペは、うまくやってると思いますよ。プレゼント企画とかを仕掛けてフォロワーを増やして、その人たちがファンになってくれて、毎回、アプリを出すたびに買ってくれる。そういうファンを、作っていけばいいという例ですね。ただ、その方法だとフォロワー数以上のことはできません。結局、「まずランキング5位をめざす」。アプリを売るためにやることは、これに尽きると思います。そして、お金の力、
マーケティングの力でどんなアプリでもランキング5位に入れるという方法はありません。そんなことを考えるくらいなら、ランキング5位に入るアプリを作ることに、そのお金を使うべきです。
ーーアプリでお金を儲けるということで考えれば、広告という手法もあります。iAdもはじまりますが、どう見ていますか?
@entrypostman:iAdはナショナルクライアント(大手企業)がメインですよね。
@appbank:企画次第じゃないですか。ただ、
AppBankはバナー広告の販売にあまり積極的ではないのですが、それはバナー広告を入れたからといってアプリが売れるわけではないということを知っているからです。バナーを1個出したからといって、うまくいくことはないです。
@entrypostman:たとえば海外では「Paper Toss」、国内では「Touch The Numbers」のように、アプリ内に広告を入れてビジネスとして成功している例はあります。その方向には、今後も可能性があるかもしれません。
※このインタビューは2月22日にアップルストア銀座で行われたプレゼンテーションの内容を前提に、6月14日に行われたものです。プレゼンテーションに関しては、以下の記事を参考にしてください。
【AppBank】昨日のイベントの全つぶやき! なっがいなぁ、しかしw
2月22日に行われたAppleStore銀座店AppBank講演資料その1
2月22日に行われたAppleStore銀座店AppBank講演資料その2
2月22日に行われたAppleStore銀座店AppBank講演資料その3
※この文章はmobile ASCII掲載「鎌倉JAPAN」の取材記として書かれています。内容は、倉西自身の主観に基づくものです。