キミとは適合性がある #パシフィック・リム
ようやく観ました。これまで、僕の中で最高の映画はスタローンの「オーバー・ザ・トップ」だったのですが、今日からは「パシフィック・リム」です。監督さんはじめ、こんなすばらしい映画を作ってくれたスタッフのみなさんに、本当に感謝します。
映画『パシフィック・リム』日本限定版予告編 - YouTube
この映画のものすごいところはいくつもいくつもあるのですが、ざくっとまとめると無駄なシーンがない。リクツはともかく怪獣が現れて、人類の危機がやってきて、それを撃退するロボット。ただ、それが観たいという願いをかなえてくれます。余計な心理描写やキャラクターを掘り下げて描くようなことは一切ありません。ほぼ、全編、怪獣かロボットがフレームに入っています。不純なものは、画面に表れないのです。
菊地凛子(あってるかなぁ?)の子ども時代を演じる芦田愛菜(あってるのかなぁ? 漢字)ちゃんの演技もよかったのですが、そのシーンに赤い靴が出てきます。凡百の映画であれば、そこでその赤い靴の由来を描くところですが、そんなもの、知ったことではありません。また、子ども時代の記憶のシーンなので、キャラクターについて掘り下げるかと思いきや、そのシーンのラストには、逆光とともに強烈なお約束が描かれます。マンガとかアニメとか、そういうレベルではなく、まちがいなくハリウッド映画です。そんなシーンで、あの笑顔ができる芦田愛菜ちゃんも、国際派女優と言っていいでしょう。
小さなことですが、「パシフィック・リム」の問題点を一点だけ挙げるとすると、怪獣の下半身は難しいということです。ゴジラは奇跡のようなバランスを保っていて、ガメラはカメなので、下半身はありません。日本が誇るに大怪獣からしてそうなのですから、その困難さは推して知るべしです。ハリウッド・ゴジラがただのトカゲだったり、「HAKAISYA」のアイツが這いつくばるヤツだったりと、怪獣の下半身問題は、本当に大きい。
本作でも、あまり下半身は描かないようにするという配慮は感じられましたが、迫力のある格闘シーンを描くには、どうしても全身描写が必要になります。今回の怪獣の下半身は合格点だった……とは思いますが、全体の完成度の高さからすると、もう1つ2つの工夫はあり得たのではないかと思います。
その点は、次回作に期待したい。
いずれにしても、怪獣とロボットが好きな方なら絶対におすすめ。これで「拳がドリル」のイェーガーが出てきていれば最高でしたが、そこまでは求められないでしょう。拳がギザギザのヤツは出てきますしね。
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カテゴリ: Action & Adventure
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