【狩られ道黒毛】電撃PlayStation 15周年記念企画　雪山のエチュード弐【倉西】 #dgames #followmeJP

※このテキストは、電撃PlayStation 11月27日発売号に掲載されたものです。

弓：角王弓ゲイルホーン

頭：黒子ノ面隠・真（貫通珠×2）

胴：黒子ノ装束・真（猛攻珠）

腕：S・ソルZガード（猛攻珠）

腰：黒子ノ帯・真（猛攻珠）

脚：S・ソルZレギンス（剛貫珠）

発動スキル：攻撃力UP【中】、集中、貫通弾・貫通矢威力UP

ランス：雷槍サンダーバグ（超攻珠）

頭：ザザミZヘルム（匠珠×2）

胴：ザザミZメイル（絶壁珠）

腕：ザザミZアーム（名匠珠）

腰：ザザミZフォールド（名匠珠）

脚：ザザミZグリーヴ（猛攻珠）

発動スキル：攻撃力UP【中】、根性、ガード性能+1、斬れ味レベル+1、鈍足

う～む。改めて見るとひどいスキルですね、剣士装備。ランスを使っていて鈍足はないんじゃないかと思いますし、根性も、まったくもって不要です。なぜなら、このものものしいG級装備を身にまとった僕が向かっていたのは、村長クエストの「絶対強者」だったからです。雪山に、ティガレックスが1頭出てくるクエストですが、いくらヤツが油断ならない相手だといっても、まぁ、なんといいましょうか、村長クエストですから。どんなに僕がヘボかろうと、これだけの装備で遅れをとる心配は……あまりありません。正直、毎回毎回、キャンプから雪山を駆け登ることの方が時間がかかっていたんじゃないかと思うくらいでした（実際にはそんなことはないのですが、体感ではそんな感じでした）。

痛い。

胸が、心が、痛い。かつて、僕の前に大きな、本当に大きな壁として立ちはだかった「絶対強者」を、いともたやすくクリアしてしまい、ほくそ笑む自分。また1つ、狩猟数が増えたと、笑う自分。それでいいわけがない、それでいいわけがありません、それでも、そうでもしないとティガレックスの狩猟数は稼げないじゃないか……。登れ！　登れ！　雪山を駆け登れ！　いや、やはり……それでも……それで……。

逡巡。

雪山に登るたび、あの美しいばかりの獰猛さを誇るヤツが倒れるたび、ためらいと後悔を重ね、ティガレックス狩猟数が192に達した時、僕はこの目標を放棄することを決めました。誰に頼まれたわけでもない目標でしたが、ブログには書いてしまっていましたし、あろうことか、読者のみなさんに手助けまで求めていました。それでも、です。僕はこれ以上、ティガレックスを……いや、明らかに違いますね。僕にはもうこれ以上、自分のこれまでのハンターライフをおとしめるようなことはできなかったのです。たとえそれが、自分が15年もの間、すべてを犠牲にして心血とかを注いできた（のか？w）電撃PlayStationという雑誌のためだとは言っても！（だから、誰にも頼まれてないってば！）

電撃PlayStationの15周年を祝う、新たな目標の設定が必要になりました。

ちなみに、ですが。なぜ僕がティガレックスを500頭狩ろうという目標を立てかと言いますと、簡単なことです。ティガレックスの俗称は轟竜です。それを500頭です。だじゃれ的に言えば、ゴーゴー、すなわちGoGoになるわけです……という時点でおわかりになった方もいらっしゃるかと思うのですが、電撃PlayStationで、この15年使い続けているRPG特集のタイトルがGoGoRPGです。それと引っかけてみたわけです。そういう安直な発想がいけなかったわけですが、実は……あの特集タイトル、もともとの案は僕が出してたんです。すいません、15年前から安直一直線です。僕が出した素案を、当時の編集部であぁだこぉだもんだ結果、電撃PlayStation初となったRPG特集の扉には「ごーごーれっつごーRPG」と書かれていました（RPGはひらがなだったかもしれません）w　その当時、まだ、PlayStationでは1本の有名RPGも発表すらされていませんでした。そんな時代に、GoGoもなにも、あったものではなかったのですが……。（いかにも続きそうに終わっていますが、この話題は次号には続きません。200911160053）