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6月29日14時。新幹線が東京駅を出て1時間が過ぎたころ、同行していた電撃攻略本編集部のスタッフが言いました。
「倉西さん、なに、回りますか?」。
この日、
カプコンさんに向かったのは電撃攻略本編集部から2名、
電撃PlayStationの「
モンスターハンター」担当・西岡、そして僕の計4人でした。回りますか? と言われて断る理由はありません。当然のように充電もばっちりの
PSPを、各自、用意してきています。「銀火竜」。僕は答えました。「ガンチャリ(ガンチャリオット)、作りたいんだよ」。みな、無言で準備をはじめます。この前日、僕は
電撃PlayStation編集部で軽く銀火竜を回り、一歩手前のシルバールークまで作っていました。「ガンチャリ、でも、あれですよ、また、紅玉ですよ」。攻略本編集部の谷やんがにやりと言いました。シルバールークからガンチャリオットへの強化には、火竜の紅玉が必要になります。出るか出ないか、ここはリアルラックと、ステキな金色のゴールドルナシリーズに賭けるしかありません。
ちなみに、その前日、編集部で回った銀火竜戦−−。
当然、できたてほやほやのゴールドルナシリーズを装備していったのですが、さんざんみんなにバカにされました。「この金色、なに?」。あろうことか、「
モンスターハンター」担当の
青毛(本名ではない)にいたっては「ペパルーチョ3世ですか、懐かしいですね」とまで言いやがる始末です。「なんだよ、それぇ、かんべんしてよぉ、
青毛~」。くっそぉ、ク
エストを一緒に回ってもらう身分じゃなければ、
青毛なんかすぐ粉々にしてやるのに。たとえ編集長といえどもク
エスト中は強い弱いで序列が決まりますから、僕は卑屈なコメントでごまかしました。
「あぁ、倉西さんが尻尾、切った! すごいうまくなってない? このまえまで、(敵がいるエリアの)となりのエリアにしかいなかったのに」。
なんという屈辱! 「
モンスターハンター」担当ではないくせにめちゃくちゃやり込んでいて(そういうヤツ、多いなぁ、編集部に)、自慢の海賊Jで参加していた三輪が言いました。僕はヤツとはこの時、はじめて回ったのですが、ウワサではヤツは海賊Jしか着てこないそうです。きっとおたくです。「尻尾くらい切るよ! 俺は成長したんだよ」。それでも「だよ」です。気をつかってます。やっぱり序列は役に立つか立たないかで決まりますから。しかし。冷静に考えると、ヤツらと僕に、どれだけの差があるでしょう。そりゃあ、装備は違いますが、このク
エストに鬼神斬破刀を持ってきた僕は、貢献度はヤツらとさほど変わらないはずです。
「でも、倉西さん、本当に急成長ですね。驚きましたよ」。
無事に銀火竜を倒し、報酬を受け取りながら、三輪が言いました。
青毛もうなづいています。二人とも、僕をハンターとして認めてくれたようでした。こういう時に、一瞬で理解しあえる(ような気がする)のも「
モンスターハンターポータブル2nd」の大きな魅力です。「でしょ!」。シルバールークに十分な素材をそろえた僕は、翌日に備えて早めに編集部を後にしました。
(中編に続く)
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