【狩られ道亜種 1/2】最近、ちょくちょくお声がけいただくことなど [倉西] #MHP2G

最近、いろいろなところで聞かれることがあります。

「iPhoneで『MH』は出ないんですか？」。

知りません。

そう答えると、たいていの方は「狩られ道さんは、出てほしいとは思わないんですか？」という質問に切り換えられます。ふむ。しかし……この御質問には、簡単にお答えすることができません。

僕は、基本的に『MH』がどんどん広がっていけばいいと思っています、当然。PSPだけでとんでもない販売本数を記録したわけですが、これがいろんなプラットフォームでリリースされていったら、どれだけ広がっていくんだろうか……そう、想像してみることもあります。特に、コンシューマゲームのプラットフォームではないiPhoneやiPadでリリースされたら、『MH』のことを知らなかった方にも遊んでもらえるチャンスはぐん！　と広がりますよね。そうなったらどうだろう……と想像するのは楽しいです。これは意外なことでもあったのですが、ばりばりのiPhoneゲーマーなのに、実は『MH』をプレイしたこがなかったという方も、少なからずいらっしゃいました。

まずは！　まずはPSPなりWiiなりで『MH』を遊んでいただきたい。iPhone版を希望される前にw　近くにやってる方がいらっしゃるならPSPがおすすめですし、オンラインゲームがお好きならWiiでどうぞ！

ちなみに、僕はそんな方々に「どっち買えばいいですか？」と聞かれた時には、PSP-3000をおすすめしています、PSP goではなく。僕自身は、実は最近はPSP goで『MHP 2ndG』をプレイしているのですが、これはまぁ、好奇心もあってのことですw　はじめて『MH』をプレイするという方には、やはり慣れ親しまれているであろう（もともとゲームには興味のある方々でしょうから）PlayStationのボタン配列に近いPSP-3000がおすすめです。もうだいぶ慣れましたが、PSP goでは、やっぱりちょっとクセがあります。

ところで、冒頭の御質問にはお答えしていないのですがw　僕はiPhoneで『MH』が出たらいいな、とは思っています、当然、みなさんと同じように。ただ、このままの『MH』が出ることは、正直、望んでいません。理由はいくつかあるのですが、一番大きなものはボタンです。物理的なボタンのないデバイスで『MH』をプレイすることは難しいと思います。それよりは、なにか、『MH』ファンも納得できて、はじめて『MH』に触れるiPhoneユーザーにも十分楽しめる、そんな外伝的なタイトルだったらいいですよね。そちらのほうが健全ではないかと思うのですが、いかがでしょう。

閑話休題。

つい長々と前ふり的ななにか書き連ねてしまいましたが、今回の本題はこちらです……いや、その、本題というほど立派なものでもないのですが、最近、同じようによくおっしゃっていただくことがあります。

「狩られ道、読みましたよ！」。

本当にありがとうございます。リアルにお会いしておっしゃっていただくこともございますし、ツイッターでつぶやいてくださる方もいらっしゃいます。本当に、本当にありがたいところなのですが、はたと疑問が……。

ところでみなさん、「狩られ道豪黒毛」って御存知ですか？

「狩られ道豪黒毛」とは、「狩られ道」の続編として書かれた……わけではないのですが、その、まぁ、続きのような本です。「狩られ道」の発売が2007年11月で、「豪黒毛」は2008年の12月、ど年末に発売させていただきました。わかりやすく言えば、『MHP 2nd』のプレイログで「狩られ道」はまとまっていまして、「豪黒毛」の方は『MHP 2ndG』の内容……ということになるのですが、そううまくはいっていないところが残念ですorz　残念というのはあれなのですが、きれいにわかれてはいませんね。なにせ「狩られ道」にしても「豪黒毛」にしても、書籍化を前提にしてブログで書いていたものではないので、どこでどう切ろうとしてもおかしなことになる。それでも「狩られ道」の時はまだ一本道のストーリーのようにまとまったのですが、「豪黒毛」になると、そううまくはまとまらなかったり、テーマがいくつも存在していたりして……。結果として、「狩られ道」の約3倍のテキストが収録されていたり、確か「狩られ道」の時にはそんなことはしなかったのですが、何日か引きこもって原稿だけを書き続けたり、そんなことをしながら、やっと発売させていただくことができた本なのですが……。

※この文章は電撃ゲームス 6月18日発売号に掲載されたものです。