【MH3(トライ)開発秘話】#1 モンスター(その11)#MH3

MH3_写真11.JPG (その10からの続き) 数多く存在する幻のモンスター そのアイデアが生かされることも ――開発中に見送った幻のモンスターは多いんですか? 藤岡 デザイン決定後や、CGモデル完成後に見送ったモンスターはいません。その前段階となるデザインコンセプトを考える際に見送ることはありますね。 辻本 チャナガブルの話の際に出た水ゲリョスや擬態するクマなども、ある意味では幻のモンスターですから。ほかに覚えているのは……油を出すカメだったっけ? 藤岡 あ、アレね(笑)。「モンスターの生態」をキーワードに考えていた際にスタッフから出た案で、アブラガメと呼んでました。この大型モンスターは甲羅に油が浮き出ていて背中がよく燃えるという(笑)。この派生で肉食植物と共生するカエルという案もありました。このモンスターは口から水鉄砲を出すんですが、ストレスが溜まるとそれが油に変化してしまうんです。で、共生している肉食植物に火がつくと、その火を消そうと油を吹きかけてしまってケシズミにしちゃうという案だったんですが……そもそも、それは共生じゃないだろうと(笑)。共生ではなく、「モンスター同士の関係性」を示すアイデアとして考え直したりもしましたが、残念ながら見送った形ですね。そういう意味では、おもしろいけど残念、というものは多いです。 辻本 アイデアレベルのものなら、数えきれないほどありますよ。でも、そういった過去に見送ったモンスター案のデザインなり、発想なりがフックとなって、それが新たなモンスターに結びつくこともあったり。 藤岡 具体的に例を出すと、そもそも獣竜種のアイデアは『MH』の初期の頃からあったんですよ。当時は仮に「キングジョー」と呼んでいて、アゴが大きいモンスターでした。その際は飛竜種をクローズアップするために最終的に見送りましたが、そのときに考えたイメージが『MH3(トライ)』で獣竜種を作る際に生かされている部分もあります。『MH』シリーズのチームって、「ボツになっても構わないから」と言って案を出してくれる人がたくさんいるんです。そういう空気は、これからも大切にしていきたいですね。 ――外見だけでいえば、この二足歩行のモンスターのデザイン案も驚きました。デザインバリエーションだけでもかなりの数がありそうですね。最後に、辻本さんや藤岡さんがモンスター制作に関して大切にしていることや注目してほしい部分はなんですか? 辻本 僕の場合、初めて見たときに素直に「いいなぁ」と感じた部分=ウリになる部分だと思ってます。そして『MH3(トライ)』でそう感じたのは、モンスターの動き(モーション)でした。ぜひ注目してください。 藤岡 モンスター自体と戯れてほしい、かな。素材が欲しいから狩ろうとかじゃなく、別に目的がなくてもそのモンスターに会いたくなるような感覚。キャラクター性にもこだわってモンスターを作っているため、それが願いであり目標で、その実現のために鋭意努力しています。 (終わり) ※インタビュー全文は電撃ゲームス 6月18日発売号に掲載されています。
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