#dgames #mhp2g 【電撃PlayStation 15周年企画／轟竜狩猟】逡巡。苦渋。後悔。 壱 [倉西]
ティガレックス狩猟数 192
末期の咆哮すら、雪山の吹雪にかき消されたようでした。いや、きっとヤツは最後に一声、大きく吠えたに違いありません。ただ、もう僕の耳にはそれが届きませんでした。もう何度、これを繰り返したことでしょう。ポッケ村に戻るまでの1分間。ただただ僕は雪山エリア7に立ち尽くすだけでした。雪山草を採取しようともせずに。
ランス：雷槍サンダーバグ（超攻珠）
頭：ザザミZヘルム（匠珠×2）
胴：ザザミZメイル（絶壁珠）
腕：ザザミZアーム（名匠珠）
腰：ザザミZフォールド（名匠珠）
脚：ザザミZグリーヴ（猛攻珠）
発動スキル：攻撃力UP【中】、根性、ガード性能+1、斬れ味レベル+1、鈍足
ランスを使っているのに鈍足はどうなのかとか、いくらなんでも村長クエストに根性は要らないだろうとか、まぁ、なんといいますか、考えなしな装備だと思うのですが、僕は、このものものしいG級装備で村長クエストの「絶対強者」に出ていたのでした。電撃PlayStation 15周年企画のために。誰に頼まれたわけでもないのですが、轟竜を500頭狩るという無茶な目標のために。
逡巡。
それにしても、G級装備で挑む村長クエストのティガレックスの、なんと儚いことでしょう。ほぼ5分針で討伐が終了してしまいます。せっかくガード性能を発動させていながら、ほとんどガードすることもなく立ち回り、喰らっても喰らっても、こちらが力尽きることもありません。思わず……ふと、一撃を繰り出すの手を止めてしまい、ヤツの猛ダッシュを喰らったりもしました。こいつは……こいつは本当に、僕の知るティガレックスなのか……。
苦渋。
雪山に、その猛々しい咆哮を響かせる轟竜、ティガレックス。美しいまでの獰猛さの塊。「MHP 2nd」発売前に見たヤツのグラフィックは、本当に忘れることができませんし、実際にプレイするようになって感じた「勝てねぇー」感、「壁」感は、生半可なものではありませんでした。そう、この同じ、村長クエストの「絶対強者」。それがどうでしょう、今や僕の（へったくそこの上ない）ランスのひと突きごとに、ティガレックスがひるんでいるのではないかと思うような立ち回りです。そりゃそうです。村長クエストにG級装備なのですから。圧倒的な火力であることはまちがいありません。あぁ、その差が、ひと突きごとに僕の胸を刺すようでした。
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