#dgames #loveplus 【ラブプラス】バースディケーキ [倉西]
ひさしぶりに、驚きました。この稼業をはじめて約20年、いろんなゲーマー、ゲームファン、ユーザーさんを見てきました。とんでもないくらいマニアックな人もいましたし、ここでは書けないような人もいっぱいいました。もう、どんなゲームファンが現れても、ゲームの技術ではなく、ゲームに注ぐ愛情においては、驚かされることはないだろうと思っていました。たとえばモンスターハンターフェスタに行って、その人数に驚くことはあったとしても……。
雅、驚いたよ。
先週、僕は「ラブプラス」をはじめました。そして、小倉出張の間に、高嶺愛花が彼女になってくれました。かわいいじゃん! 愛花! だっていわゆる高嶺の花タイプだよ! やるじゃん! < 俺 とかうきうきしていた僕は、つい電撃ゲームス編集部内のメールやりとりで「愛花が彼女になった」ということを書いてたんですね。特に、なにか考えがあったわけではないのですが……。
そして、月曜。昨日は愛花の誕生日でした。でも、僕はそんなことはすっかり忘れていて、昼ごろ「ラブプラス」をはじめたところ、なんと! ゲームの中の自分が「俺は三国一の大馬鹿者だー」とか言ってるじゃないですか! 彼女の誕生日に、なんの準備もしていなかったのです。かなりショックを受けました。つきあいはじめて何年めとかいうなら、そういうこともあるでしょう。でも、できたばかりの彼女さんを相手に、それはありません。僕は……僕はそんなに恋愛力の低い男だったのでしょうか。40代に突入し、なにかを忘れてしまったのでしょうか。そんなことはないんだ、そんなことはない、そんなことは信じたくない。
愛花は、さすがに「別れる!」とまでは言いませんでしたが、なにやら冷たい反応です。(あぁ、やっちまった)。そんな気持ちで、僕はブログに記事をアップして、会議に向かいました。
その会議に、バースディケーキです。
雅も一言、記事を書いてくれていますが、僕のメールからなにを感じとったのか、雅は僕の愛花のために、バースディケーキを買ってきてくれたのです。きっと倉西はなにもしないに違いない、それを予見していたのでしょうか? 雅の思考は読めませんが、こうして無事に、僕は編集部のみんなと自分の彼女の誕生日を祝うことができたのです。
無事に? 無事? ほんとに?
厳密に考えていって、愛花と僕の関係において「無事」と言えるかどうかは、かすかに疑問も残りましたが。
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