これを
アカムトルムとの実際の立ち回りで説明しましょう。まず、ヤツがなにかの攻撃を行います。これを余裕を持ってかわしたとします。そこで突進です。びしびしびしとヤツの巨体を貫いたところで、溶岩の川べり（といっていいのかどうかは不明ですが）に達します。達したところで
アカムトルムの尻尾や脚の位置を確かめながら、アナログスティックを右に左に入力します。すると、まっすぐ直進はしませんが、ふらふらと細かく左右にランスが振れ、うまくすれば何回もダメージを与えることができます。次の攻撃次第では、そうとう回数、当たることもありました。あとは適当なところで突進をやめて、今度は脚の間等、安全そうなところをめがけて突進して、ヤツの巨体の下から逃れる……と、こういう戦法です。
と、こういう戦法なのですが、今、書いていてがっかりしました。これ、うまくいくわけがありません。そもそも「適当なところで」突進をやめるというのがよくありません。僕の持論なのですが、大型モンスターとの立ち回りで、最もよくないのは「たとえ攻撃が当たるのだとしても、こちらの一回の攻撃に対して一撃喰らっていたのでは計算が合わない」ということです。この突進戦法は、まさにそうじゃないですか。確かに複数回攻撃を加えることはできるのですが、その後、絶対に、あるいは比較的安全に離脱するということを考えていません。何度もヤツをひるませ、何度もヤツを転ばせたりしましたが、それでも結果として、この戦法一本槍では
アカムトルムを狩るまでには至りませんでした。いつのまにかこちらの回復系アイテムが底を突き、3落ちしてしまいました。
この戦法は通用しない……。希望を失い、いつものように呆然とセブンスターをくゆらせていた僕を救ってくれたのは、やっぱりいつものように陛下でした。
「腹の下ですよ」。
陛下はただ一言、それだけを言い残して喫煙所を去りました。
腹の下……思い出されたのは「最後の招待状」がクリアできなくて悩んでいた僕に、陛下がくださった一言でした。「腹の下で乱舞ですよ」。その時、陛下はそうおっしゃってくださいました。今、ランスでは
アカムトルムが狩れないと悩む僕にも、陛下はおっしゃいました。腹の下……だ、と。
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