【狩られ道B 17】30代最後の企画(その2) *
「だって、こいつら、だって、ビクビクビクって……」
声にならない声を発しながら、青毛が全身を痙攣させました。どうやら麻痺ったティガレックスのマネをしているようです。いや、もういいから、やめてくれ。隣でそんなことされたらクエストに集中できないというか、それ以前に怖いから、なんだか、おまえ自身が……。
「だって、だって、あーはっはっはっ!」
麻痺の解けたティガレックスのバインドボイス【大】を喰らって、青毛が力尽きました。回復することすら忘れて、青毛は轟竜の麻痺を見つめ続け、似ているわけのないモノマネを続けていたのです。ダメだ、本当にダメなヤツだ……一瞬、もうやめようかとも思いましたが、青毛のおかしな性癖を除けばクエストは順調に続き、ティガレックスは傷つき、エリア9に逃亡しました。あとは落とし穴を仕掛けて捕獲するだけ……。
senpaiが力尽きました。
え? えぇ? なにが起こったというのでしょう。とっさに男塾先輩に視線を移すと、ヤツ自身が寝落ちしていました。眠りこけるティガレックスの鼻面に落とし穴を仕掛け、蹴りで叩き起こしたのですが、次の瞬間、ヤツが大きく後ろに跳び退き、発したバインドボイス【大】でリアル寝落ちしていた先輩=senpaiがまともにそれを喰らって力尽きたのでした。一瞬、焦りましたが、西岡が落ち着いて捕獲用麻酔玉を投げつけ、捕獲に成功しました。
何度かのトラブル(この日、一度も力尽きなかったのは、なんだかんだ言って僕だけでした)、そして青毛の奇妙な振る舞い、男塾先輩のリアル寝落ちはありましたが、片手剣、ハンマーでのクエストに成功しました。次に選んだヘビィボウガンも、先輩が麻痺弾を十分に撃てるように準備してきたので、攻撃チャンスは大いに広がり、四方から貫通弾を撃ち込まれたティガレックスを、この時は討伐することができました。
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