【狩られ道B 12】苦悩の果て、男がすがったのは、しょせん、藁（その1） *

日時は2月●日、●時?●時、

場所は打ちあわせスペースMをとっています。

用意してきてもらいたい武器は、以下の通りです。

片手剣

ハンマー

弓

ヘビィボウガン

以上です。

よろしくお願いします。

僕が、2月某日、西岡（電撃PlayStationの「モンスターハンター」担当デスク）、青毛（同担当ライター。本名ではない）、男塾先輩（この企画の担当編集）に送信したメールの一部です。この高圧的なのか頼みごとしてんのかよくわからない文面がなにを意味しているのか？　賢明な読者のみなさまはもうおわかりでしょう。ここに挙げた4つの武器は、僕がまだティガレックス狩猟に成功していないものばかりです。それを持ち寄って、4人で集まる……ということは？

「すべてのティガレックスの武器を作り、すべてのティガレックスの武器でティガレックスを狩る」。心折れ、この目的に失敗した僕は、目的を書き換えました。「すべてのティガレックスの武器を作り、すべての武器でティガレックスを狩る」。これが新たな目的です。そしてこの目的のどこにも、「ソロで」とは書いてありません。

詭弁と受け止められてもいたしかたないでしょう。そうです。その通りです。詭弁なんて難しい漢字を使うのもおこがましいくらいのわがままさであり、もはやなにがなんだかわからない執着心です。企画が倒れたなら、倒れたままでもいいじゃないか！　そんな気持ちすらしてきますが、僕は真剣です。僕の新たな目的達成のために、3人を呼び集めたのです。しかし、だからといってただ単に4人でティガレックスを狩りに行ってもおもしろくもなんともありません。せめて武器の種類はそろえよう。そう考えました。今から3人にすべてのティガレックスの武器を作れと命じても時間がありません。片手剣なら、ハンマーなら、弓なら、ヘビィボウガンならなんでもいい。なんでもいいからとにかく4人で同じ（種類の）武器を持ってティガレックスに挑みかかろう、そしてこの目的を達成し、倒れてしまった企画ながら、最後は少しでもハデめに終わろうじゃないかと……手前勝手に考えてみちゃったりなんかしちゃったというだけの話です、ごめんなさい。

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