【狩られ道B 10】砂漠の原罪 the Original Sin(その3) *
また、主に使った攻撃は叩きつけでした。これは動作で考えればハンマーの溜め攻撃と置き換えてみることもできるでしょう。さらに似たものとしてはハンマーには縦振りというものもあります。つまり、打撃系武器としての性能、あるいは使い勝手は狩猟笛よりもハンマーの方が上なのではないかと思えるのです。なのに、なぜか僕は狩猟笛でなら倒せたティガレックスが、ハンマーで倒せていませんでした。この一事をとってみても、僕がどれだけ偏った実力のハンターなのかということがわかってもらえると思いますが、わかったところでなんですよね……すいません。
片手剣は(おそらくは)攻撃力を補うほどの手数が出せず、弓、ヘビィボウガンはライトボウガン同様の有様に陥り、仮に轟弩【戦虎】でティガレックスの狩猟に成功していたとしても、その後に待ちかまえていた困難は大きな、本当に大きなものだったのです。結局のところ、この企画が倒れてしまったのは、必然的な結果、当然の帰着のように思えました。
セブンスターに火を点け、ゆっくりと煙を吐き出しました。会社の喫煙所のファンは時限式です。誰かが喫煙所に入ってから一定時間が経つと、止まってしまいます。僕は何時間、一人で喫煙所にいたのでしょう。喫煙所のファンはすでに止まってしまっていたので、煙は僕の前で流されることなくきれいな螺旋を描いていました。
PSPの画面に目をやると、繚乱の対弩を背負った僕のキャラクターが、集会所に帰ってきていました。集会所に……、帰ってきていました。
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