【狩られ道B 08】砂漠の原罪 the Original Sin(その1) *
クエストクリア。
見るからに痛そうというか、凶暴そうな轟竜の爪を模した肩のデザインが、レックスSシリーズの特徴です。その両肩から腕がぐっともちあがり、僕のキャラクターはガッツポーズをしていました。その正面に、落とし穴に落ち、捕獲用麻酔玉を喰らって眠りこけるティガレックスの姿がありました。
僕の肩に……繚乱の対弩……。僕は悪魔のささやきに負けていました。砂漠を吹く風が、やけに乾いて感じられました。
この時点で、企画は倒れました。あっさり認めましょう。この企画は、倒れました。電撃PlayStationで2回も付録をつけ、そしてその予告編としてPDFファイル「狩られ道P」まで配布しておきながら、企画倒れです。僕はすべてのティガレックスの武器を作ることには成功しましたが、すべての「ティガレックスの」武器でティガレックスを狩ることには失敗しました。厳密に言えば、この時点でチャンスがなくなったわけではありませんでした。繚乱の対弩で、たまたま、たまたま一度、試しにティガレックスを狩ってみた。そういうことであれば、この企画を続行させることもできます。しかし、すでに僕には気力が残っていませんでした。あっさり認めてしまいましょう。僕が、企画を倒しました。
それくらい何度も何度も轟弩【戦虎】でのティガレックス狩猟に失敗していたのです。電撃弾60発を撃ちつくし、さらに調合までして撃って撃って撃ちまくった僕にとっては、企画を倒してしまったということへの悔恨よりも、ソロで、ライトボウガンでティガレックスを狩ったということの充実感の方がはるかに大きかった……いや、なにをどう取り繕ってもしかたありません。僕は企画を倒しました。ちくしょう! ……ちくしょう?やはり、心のどこかで僕は……。
そんなこんな複雑な気持ちではありますが、僕は立ち直りも早い方です。もうしょうがない。狩っちゃったものはしょうがないじゃん! 実際のところ、電撃弾がどれだけ効いてティガレックス狩猟に成功したのかを検証することはできませんが、僕の立ち回りに大きな差はなかったのですから、その効果は絶大だったのでしょう。一般論として、「モンスターハンターポータブル 2nd」では単純な攻撃力よりも属性ダメージが重視されるものです。同程度の攻撃力なら、斬れ味の優劣よりもモンスターの弱点属性にあわせた武器を持っていくのが常套手段です。その一事を考えても……いや、やめよう。僕は失敗したのだから。
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