【狩られ道B 04】轟鼓【虎鐘】（狩猟笛） 自分強化（その4） *

「MHP 2nd」をプレイしていると、そういう瞬間がやってきます。決して「モンスターの動きがスローモーションで見える」とか、そんなことではないのですが、五感がそれまで以上に研ぎ澄まされて、ぞくぞくする瞬間です。正確には瞬間ではなく、それなりの時間が経過しているのですが、もうこのPSPの、携帯ゲーム機としては大きくても実際の視覚では小さな画面の中のことしか考えられなくなる。そんな時間です。狩猟笛、轟鼓【虎鐘】は、攻撃力と防御力だけでなく、僕の心も強化してくれたようでした。何度敗れ、何度力尽き、何度クエストが失敗しようとも、僕は黙々と挑み続けました。 そして、その時がやってきました。 エリア5で、ティガレックスが低い姿勢から足を引きずりました。きました！　ついに轟竜は、僕の攻撃に耐えきれず、逃亡をはかろうとしたのです。無駄なことはしませんでした。僕はアイテムポーチを確認しました。落とし穴と捕獲用麻酔玉は忘れずに持ってきています。自動マーキングのマップ上に表示されるアイコンを確認し、それが青に変わってからゆっくりエリア9に入りました。 まぬけづらで眠りこけるティガレックスに駆け寄り、落とし穴を仕掛けました。捕獲用麻酔玉が一発、無駄になってしまいますが、攻撃を加えて起こすのではなく、それを投げて起こすことにしました。眠りを妨げられた轟竜は、不機嫌そうに一声、咆哮を上げました。僕は突進してくるティガレックスの鼻面に吹っ飛ばされたりしないように数歩、落とし穴から距離を取りました。轟竜は眼球も前脚も真っ赤になっていました。怒っていたのです。大きく後ろに飛びのき、バインドボイス【大】を発していますが、その威力は僕までは届きませんでした。 ※「モンスターハンターポータブル2ndG」の公式サイトはこちらです。 (C)CAPCOM CO .,LTD. 2007, 2008 ALL RIGHTS RESERVED.