【MHP 2nd】初代「狩られ道」魂(その8) *
チェンソーのような唸りを上げる改良型機械鋸を手にし、僕は雪山を再び駆け上がりました。エリア6で2頭めのティガレックスを発見、いきなり閃光玉でめまいを起こさせ、一度、回転攻撃を回避してから、やはり左後ろ脚に乱舞を叩き込み、1頭めと同じ攻撃を加えました。僕の猛攻を受けてコケたティガレックスにも容赦はしませんでした。閃光玉も強走薬グレートも、まだまだ切れることはありません。ドーピングに近い状態を維持したまま、僕は乱舞を続けました。
目的を達成しました。
2頭めは討伐して、一人プレイでの「異常震域」が終わりました。僕はまちがいなく、一人で「異常震域」をクリアしました。
しかし、こんなプレイで、「2nd」における轟竜との決着がついたと言っていいのだろうか……。
村に戻るまでの1分間で、セコく雪山草を採取しながら、僕は我に返りました。ランスの時には「たぶん」クリアできるだろうと考えていました。その時、双剣を選ばなかったのは、絶対にクリアできる、そしてその内容は、こんなプレイになることがわかっていたからでした。それを無意識に避けていたのでした。大量の強走薬グレートを背景に、多少、ダメージを喰らうことは前提で突っ込んでいって乱舞! 乱舞! 乱舞! で、轟竜を狩る。決して、決してまちがったことをしてしまったわけではありません。ただ、ろくに相手も見ずにひたすら自らの攻撃だけを意識しての狩りなんて、それは……。
こんな心の通わないプレイで、轟竜との決着がついたと言っていいのか? 僕がこの1年、800時間を超える長い時間を費やしてプレイしてきたこのゲームの、最も重要なモンスターの一体である轟竜、ティガレックスと、こんなかたちで決着をつけていいというのか? いや、いいわけがない。いい、わけが、ないのだ、絶対に。思ったより多く手に入った雪山草を精算しながら、ぼんやりと考えていたことを理解していただくのは難しいかもしれません。あえておおげさに言うならば、この双剣でのプレイは、僕の中にある「狩られ道」の魂に反するプレイなのです。それだけは、まちがいがありませんでした。
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ついに『MHP 2nd』の新モンスター判明!
その名は轟竜「ティガレックス」!
電撃オンライン(20070303)