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(第3回から続く)
「よっしゃ、ほんなら、アレいこか?」。
意外にあっさり
ラージャンを倒した僕たち(たちって言っても、僕は、ね)は、調子に乗っていたようです。辻本さんが提案しました。「アレ、アレね、じゃあ、アレ、いきましょうか」。小嶋さんが続きます。「うん、アレな、うん」。江口さんもにやにやしています。僕はなんのことかさっぱりわからなかったので、おそるおそる聞いてみました。ゴールドルナシリーズにガンチャリオットでも大丈夫ですか? 「お、金ですか、いいですねぇ、金ですか! じゃあ、僕は銀で、銀で行きますよ!!」。小嶋さんが反応してくれました。やった! 何度も何度も苦労して金火竜を倒し、ゴールドルナシリーズをそろえた甲斐がありました。「僕は銀で行きます。銀で、ガンチャリオットで行きますよ! 並んで写真撮りましょう!!」。小嶋さんはいい人です。そういってくれて、撮った写真がこれです。感激しました。感激しましたが、果たして「アレ」にガンチャリオットは適切な武器だったのか? それには誰も答えてくれませんでした。
「うわ、俺や、俺、狙ってる!」。
辻本さんが叫びました。アレと呼ばれるヤツは開幕早々、辻本さんに向かって突っ込んでいき、おそらくは2撃で、辻本さんは力尽きました。さらに、辻本さんがエリアに戻ってきた時もアレはなぜか辻本さん狙いで、あえなく、辻本さんは2回、力尽きました。誰かが2回力尽きると、不必要に緊張してしまいます。回復を焦った僕が力尽き、最初のアレ戦はあっさりと終了しました。
記念撮影に打ち興じていた時の勢いは既になく、みな、無言で、再戦の準備が進みました。といっても、ほとんど何をする間もなく初戦は終わってしまっていたので、準備にはそれほど時間はかかりませんでした。いざ! 再戦!! その時です。
「うっそぉー、また、俺やん」。
再び、辻本さんが叫びました。またしても、開幕早々、辻本さんが力尽きました。なぜかアレは執拗に辻本さんを狙っているようでした。そして、さらに……。
「あ、秘薬、忘れた」。
「良三さぁーん!」。3人の声がそろっていました。あれだけ周到に準備してきたはずだったのに、辻本さんは秘薬を忘れてきてしまったのです。貧弱な体力のまま、辻本さんはアレに挑むことになってしまいました。今思えば、誰かが秘薬を渡せばよかったのではないか? 申し訳ないことをしたという気持ちにもなりますが、その時は思いつきもしませんでした。アレを前に、みな、真剣だったのです。貧弱な体力の辻本さんが再び力尽き、そして、前回と同じく、そのことに動揺した僕が力尽き、2度目のアレ戦も、いいところなく終わりました。
もう、本当に言葉もありません。マジです。何度も何度も画面を見直し、三度目の挑戦の準備が進みました。アレは、やはり強大な敵でした。僕は、正直、アレがどういう攻撃をしてきているのかもわからなかったくらいなのですが、自分のやるべきことだけはわかっていました。しっかりガードして、ちくちくです。確認はしませんでしたが、小嶋さんもガンチャリオットで戦っているということは、決して見当はずれな武器というわけでもないのでしょう。自分にできることを、できるだけ正確にやる、やり続ける。それだけを意識して、三度目のアレ戦に挑みました。
(最終回に続く)
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