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(C)1987,2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.ILLUSTRATION:(C)2007 YOSHITAKA AMANO
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「FF I」
PSPのTV-CMを見た時、ストレートなメッセージがわりと響いた。「一番きれいな
ファイナルファンタジー」。確かに。20年前に発売されたオリジナルの
ファミコン版以降、数々のマシンに移植されてきた「I」だが、今回ほど、大きく画面を描き直されたことはなかった(といっても、昨年の「III」のように2Dだったものが3Dになったというような変化ではないのだが)。好き嫌いはあるかもしれないが、僕は今回の画面を気に入っている。そうでなければ、こんなにプレイしないだろう。
木曜の発売日からちょこちょこプレイして、現在、プレイ時間は6時間ちょっと。アースの洞窟に挑んでいる。まだまだ進んではいないが、自分のスケジュールを考えると、けっこうがんばってるのかな? とも思う。しかしさすがは携帯ゲーム機≒
PSP。チリツモで6時間だ。
原点というと、あまりにも陳腐になってしまうのでそれは避けたいのだが、やっぱりシンプルな
RPGの楽しさは堪能できる。たとえば、「その街で買えるものは全部買うまでストーリーを進めない」。最初の「
ドラクエ」をプレイしていた時から意識しつつ、結局、プレイの途中で投げ出してしまう大方針を、やはり今回も僕は考えている。到達時点ではけっこう高めのものが売られている(魔法はレベル3と4の両方が売られていて、レベル4は1つ2,500ギル)エルフの街で、僕は数時間を過ごした。おかげで、その直後に戦った
ダークエルフ・アストスの弱いこと弱いことw お金を貯めるために戦闘を繰り返し、不自然にレベルが上がっているのだから当然だ。当然なのだが、こんなことに、小さな喜びを感じる。僕にとって、
RPGの大きな楽しみ/喜びの1つが、努力には必ず報いてくれるゲームジャンルであることだ。
また、「FF I」らしい記憶もある。僕は「FF」シリーズを通して、最も好きなモンスターがサハギンだ。何故かというと、あまりにもあっさりサンダー系の魔法でやられるから。何体出てこようが、サンダラで一掃できる。このことに、僕は妙にハマッている。「属性には相性がある」という
RPGのお約束な設定なのだが、それを最初に僕が意識したのは「FF I」であり、サハギンだったのだ。あぁ、それにしても僕は、生涯で何体のサハギンを倒したのだろう……。
何度目かの移植でもあるので、全
PSPユーザーにおすすめ! というものではないかもしれない。それでも、なんとなくでも「なんかそろそろ
RPGで遊びたいなぁ」と思っている人、「
RPGは難しそうだ」と敬遠している人には、おすすめしたい。価格もね、ちょっとだけ安いし。キレイになったとはいえ、画面は古いかもしれませんが、シンプルに、ストレートに、
RPGの楽しさが堪能できます。あ、唯一難点を挙げるとすれば、△ボタンでメニュー画面を開く時に読み込むことがあること。まったく長くはない、ほんの一瞬の読み込みなのだが、ちょっとだけ、気になると言えば気になる。